きゅーいちのあれ(仮)

だいたい野球のこと

第99回全国高等学校野球選手権大会、2017年夏の甲子園ベスト8予想、寸評

①【北海―神戸国際大附大垣日大天理

  • 昨夏準優勝を果たした北海は昨年を経験した選手が多く残っている。3番川村、4番佐藤らの強力打撃陣が援護し、阪口、多間の投手リレーで逃げ切りたい。神戸国際大附はエースの岡野が県大会で37回を投げ、僅か3四死球の失点1と抜群の安定感。こちらも県大会4本塁打を放った猪田、打率.667を記録した森田を始め点を取っていく。大垣日大は県大会6試合で2失策20犠打の堅実な野球で勝ち上がってきた。2番キャッチャーで打率.500を記録した都筑がポイントか。天理はチームで唯一甲子園でプレーした4番の神野を中心に右サイドの碓井涼を援護したい。

②【三本松―下関国際、明桜―二松学舎大

  • 三本松はMAX144km/h右腕エース佐藤の投球に期待がかかる。チーム打率.387の打線が援護していきたい。下関国際はスタメン9人中7人が下級生。4番の鶴田を始め怖いもの知らずの勢いで勝ち上がりたい。明桜は2年生の山口航に注目が集まる。打っては4番で打率.563、投げては25回2/3を2失点と大活躍。しかし、痛めた右肩が気になる。万全な状態で臨めるか。二松学舎大はチーム打率.435の圧倒的な数字が光る。サウスポーの市川も35回40奪三振5失点と安定している。投打が噛み合えば頂点も見えてくるだろう。

③【明豊―坂井、京都成章神村学園

  • 明豊の1番キャプテンの三村は打率.667で四死球も6つある切り込み隊長。チームを勢いに乗せることができるか。坂井は県大会ではサウスポーの吉川がほぼ1人で投げ抜いた。42回を投げ6四死球と制球も安定している。京都成章のエース北山は49回60奪三振を記録し、最速146km/hのストレートとキレのある変化球で相手をねじ伏せる。神村学園は勝負強い打撃陣が援護し、エース青柳、2年生中里のリレーで逃げ切りたい。

④【高岡商東海大菅生青森山田―(彦根東波佐見)】

  • 高岡商の左腕土合は25回を投げ33奪三振5四死球と安定。MAX148km/hの2年生左腕の山田も大一番の決勝で2失点完投。厚みを増した投手陣で勝ち上がりたい。東海大菅生はエースの松本は制球力が安定している。1番の田中、4番の片山の2年生コンビを中心に点を奪いたい。青森山田は1番キャプテンの相坂の出塁が鍵。4番阿部、5番福原がキッチリ還していきたい。彦根東は2年生左腕コンビの増居、原功を始め3年生右腕の松井、吉本とバリエーション豊かな投手陣がウリ。波佐見は隅田、村川竜の2枚看板で勝ち上がった。1番ショートの村川大は注目プレイヤー。

⑤【済美―東筑、藤枝明誠―津田学園】

  • 済美はエースで4番でキャプテンの八塚が大黒柱。チーム打率4割の打線も援護していく。東筑は2年生エース石田が県大会全試合完投。粘り強いピッチングで石田伝説を積み上げていく。藤枝明誠は県決勝の23得点が目立つが基本は守のチーム。6試合で僅か3失策の守備陣がエース久保田を盛り上げたい。津田学園はチーム打率.420と打ちまくった。右腕の水谷、左腕の若林を楽にしたい。

⑤【作新学院盛岡大附松商学園土浦日大

  • 夏連覇を狙う作新学院は打線が好調。昨夏のVメンバーの3番鈴木は打率.565、8盗塁を記録している。エースの大関、春急成長を遂げた篠原がリードを守る。3季連続出場の盛岡大附も打線が好調。県10本塁打を放った打線の中心はやはり植田か。県でも4本塁打を放った。経験値豊かな平松、三浦の投手陣も魅力。松商学園は青柳真と2年生直江のWエース。9番北原、1番井領、2番渡辺、3番吉川の4人で26盗塁。27犠打も活かし足でかき回していく。土浦日大は代表トップの63得点を記録。決勝では5点ビハインドをひっくり返した粘り強い打撃をみせる。

⑥【前橋育英―山梨学院、日大山形明徳義塾

  • 3季連続出場の前橋育英は最速149km/h右腕皆川からMAX144km/hサウスポーの丸山に繋ぐ必勝パターンで逃げ切る。山梨学院はエース吉松の調子が県では上がらなかったが石井が見事にカバー。その吉松も決勝で好投した。打線も強力であり、しっかり援護していく。日大山形は県全試合二桁安打を記録。その中心は4番キャッチャーの舟生が3本11打点を放った。5季連続出場の明徳義塾は中心選手の西浦が不振だったが下位打線がカバーした。選抜での悔しさを晴らす。

⑥【木更津総合日本航空石川、開星―花咲徳栄

  • 木更津総合の注目大型左腕の山下は42回5失点と安定。ショートの峯村貴を中心に守備でも盛り立てる。日本航空石川のエース佐渡は投球回のを上回る奪三振を記録し、キレの良いスライダーが持ち味。開星は2年生エースの中村を3年生が盛り立てる。花咲徳栄は網脇、清水の2枚看板に打線の中心は3番西川。打率5割4本塁打を記録。2番千丸、4番野村、5番須永も打率4割越えと隙がない。

⑦【聖光学院おかやま山陽早稲田佐賀聖心ウルスラ

  • 聖光学院は齋藤は17回20奪三振2失点、前田は20回2/3を0四死球と安定。5番の柳沼は打率.556を記録した。おかやま山陽は決勝で8回まで無安打投球を続けた大江とMAX146km/h右腕小松の2枚看板。打率4割越えの選手も6人と強力打線で援護する。早稲田佐賀は怪我から復帰した左腕森田が19回1/3を1失点。同じく左腕の安在とともにチームを引っ張る。聖心ウルスラは2年生エースの戸郷は長身からのストレートが魅力。37回45奪三振を記録した。爆発力がある中軸がしっかり援護する。

⑦【広陵中京大中京横浜秀岳館

  • 広陵は平元―中村のプロ注目バッテリーがチームを牽引。平元は最速146km/hのサウスポー。中村は打撃が低迷していたが、準決勝、決勝で本塁打を放った。中京大中京は打率4割近いバッターがずらりと並ぶ。低迷していた4番の鵜飼に当たりが戻れば止められないだろう。計算できる投手が複数いるのも強みだ。横浜は県大会では14本塁打放った。その中でも増田は打率6割、5本塁打を放った。秀岳館は田浦、川端のレベルが高い両サウスポーが中心。経験値が高い野手陣がしっかり援護したい。

⑧【興南智弁和歌山大阪桐蔭米子松蔭

  • 興南の注目の1年生サウスポーの宮城は22回1/3を34奪三振3四死球1失点と1年生とは思えないピッチングを披露。エースの川満も21回1/3を2失点と安定している。2番セカンドの1年生根路にも注目だ。智弁和歌山は3番の2年生スラッガーの林がチームトップの10打点を記録。黒川、西川の1年生コンビも躍動していく。春夏連覇を目指す大阪桐蔭は複数投手がいるが徳山が中心になる。チーム打率.399の超強力打線がきっちり援護していく。米子松蔭は5試合で4失策の守備陣がサウスポーエースの辰巳を盛り立てていきたい。

⑧【滝川西―仙台育英日本文理鳴門渦潮

  • 滝川西はエースの鈴木がほぼ1人で投げ抜いた。鈴木が粘り、決勝で見せたここぞの一打を聖地でも放てるか。仙台育英のエース長谷川は140キロを超えるストレートが持ち味のサウスポー。佐川や西巻も控えており層が厚い。日本文理はエースの稲垣はストレートとスライダーで試合を作り、控えの2年生の鈴木はMAX148km/hの大型右腕。1番の飯田は県打率.522とチームに流れを呼ぶ。鳴門渦潮はエースの河野が28回2/3を34奪三振3失点と安定。県大会でサイクルヒットを達成した野口を中心に援護していく。

 

太字は初戦突破、青文字はベスト16、赤文字はベスト8と予想します。