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22.5.1 春季群馬県大会準々決勝 健大高崎―太田

昨年秋と同じ対戦カードとなったこの一戦。秋は健大高崎が7-2で太田を下しています。

 

健大高崎の先発は去年の秋から背番号1を背負う、2年生左腕の加藤

健大高崎 先発 加藤

120中盤の速球とカーブを中心に変化球でカウントを稼ぐピッチャーですが、その変化球が今日の試合では中々決まらず、2回まで四球を2つ出すなど安定しません。

 

一方の太田打線は3回には変化球が入らないことが分かったからか、ストレートを狙い撃ち。先頭の8番木部恵がライト前ヒット。9番の木部広がバントで送り、1番高橋がセンター前ヒットで繋ぎ、1アウト1、3塁。そして2番の阿部がやはりストレートをレフトへ運び、犠牲フライで先制します。

先制の犠牲フライを放った 太田 阿部

同点に追いつかれた4回にも加藤を攻め、1アウト2塁から6番の小林ライトへの2ベースで勝ち越し、7番の磯がヒットで繋ぎ、8番の木部恵はライトへの浅いフライ。これをライトがグラブに当てるも捕球できず、3塁ランナーがホームイン。2点のリードを奪います。

勝ち越しの2ベースを放った 太田 小林

太田の先発は木部広。小さいテイクバックが特徴の右腕で、110キロ中盤の速球でも空振りを取れ、100キロを切る変化球でタイミングを外す緩急を使ったピッチングを展開します。5回まで4四死球を出しますが、1安打1失点健大高崎打線を封じ込めます。

太田 先発 木部広

後半の6回、健大高崎は4番佐藤が木部広の苦しめられていた変化球を捉え、レフトへ突き刺さるホームランで1点差とすると、太田は7回から100球を超え、健大高崎打線がタイミングも合ってきた木部広から背番号1の宮下へ継投。

 

その宮下から先頭の9番秋葉がセンターへ3ベースを放ち、0アウト3塁。その後2者連続四球を選び、0アウト満塁とすると、3番の佐々木センターへのイムリで同点、4番の佐藤イムリー2ベースでついに逆転、勝ち越しとします。

 

健大高崎としては秋葉の3ベースで、これで"行ける"と思ったでしょう。ここで秋葉が簡単に打ち取られてしまっては、この回の逆転は無かったと思います。逆に太田バッテリーは点を取られることを恐れ、慎重になりすぎた印象でした。

 

5回以降、健大高崎は継投で繋ぎます。5、6回は多田、7回は狩野、8、9回は小玉といずれも2年生投手の継投で太田打線を3安打無失点に封じ込め、選手層の厚さとここぞの集中力を見せ、健大高崎準決勝に進出しました。

8、9回を抑えた 健大高崎 小玉