昨春と同じ対戦となり、その試合では市立太田がコールドで桐生第一を降しました。
桐生第一の先発はその試合で2回5失点とコールドのきっかけとなってしまった杉山が。130中盤のストレート(最速138km/h)と120キロ中盤のキレのあるスライダー、そして100キロに満たないスローカーブの組み立て。2回にはエラーで失点してしまいますが、4回以降は1安打に抑えるピッチング。コントロールも安定しており、決め球のスライダーも9奪三振の内、5つスライダーで三振を奪いました。
市立太田の先発はサウスポーの沼田。120中盤から後半ストレートと100キロ台の変化球とあまり凄みはありませんでしたが、コーナーを丁寧着くピッチングで桐生第一打線を6回まで2安打1失点。この試合では5四球を与えましたが、そのコーナーへの意識の結果なのかなと思います。
そして今日の試合で1番目立っていたのが桐生第一のトップバッター工藤。まず初回はヒットで塁に出ると、2番青木の場面で2塁へスチール。さらに3番本木の場面で完全に沼田のモーションを盗み3盗を成功。4番石原のタイムリーで先制のホームを踏みました。3回、6回には粘りながら四球をもぎ取り出塁。このチームの核は工藤で彼がいかに出塁することが大事になってきます。工藤自身も自分がどうすれば出塁できるのか、ということが打席で工夫が見られてよかったです。
守備では去年秋は外野でしたが、今日はセカンド。1つ失策を出してしまいましたが、夏では精度を上げ、守備でもスピード間のあるプレーに期待したいです。
試合は1―1のまま7回裏、桐生第一の攻撃。先頭の5番石原が四球で出塁すると、1アウトから7番加藤がサードへの当たり。これをサードが送球エラーをし、ボールがこぼれている間に1塁ランナーは3塁を陥れます。そして8番杉山がセーフティースクイズでついに勝ち越し。1番工藤のタイムリーも出て、さらに1点を追加します。
9回、杉山が3人で抑えて桐生第一が準決勝にコマを進めました。
市立太田 010 000 000|1 沼田―武藤
桐生第一 100 000 20X|3 杉山―久保田
市立太田 打安点 桐生第一 打安点
7 加 藤 410 4 工 藤 221
8 武 井 300 6 青 木 310
6 瀬 野 410 8 本 木 300
2 武 藤 410 3 中 島 411
9 木村彪 420 9 石 原 211
4 生 方 410 2 久保田 400
3 竹 内 200 7 加 藤 300
(H)半 田 100 1 杉 山 201
1 沼 田 300 5 坂 本 200
(H)一之瀬 100
5 中 山 300
投手成績
市立太田 回 安球三責 桐生第一 回 安球三責
沼 田 8 5561 杉 山 9 6190