きゅーいちのあれ(仮)

だいたい野球のこと

21.03.28 新潟アルビレックスBC―新潟医療福祉大

新潟医療福祉大学の先発は今秋ドラフト候補に名前が上がっている桐敷拓馬(4年・本庄東高)。今日の最速147km/h、常時140km/h台の速球とキレ味のある変化球を武器に3回まで1安打5奪三振。4回に先頭死球から2失点しますが、ストライク先行で5回3安打6奪三振2失点にまとめ丁寧なピッチングだったと思います。

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先発した新潟医療福祉大の桐敷

スライダーが桐敷の決め球だと思っていますが、時折130km/h中盤の変化球を投げ、打者も腰が砕けたようなスイングをしていたので、どんな変化球を投げていたのか気になりました。

 

桐敷以上のピッチングを見せたのは新潟アルビレックスBCの先発4年目の大竹樹希哉一関学院高―YGSダイヤモンズ)。130後半の速球をテンポよく投げ3回をパーフェクト、7回に失策絡みで1失点、8回にも2失点しますが、今年は金子とともに先発の柱として活躍してくれそうです。

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力投する新潟アルビレックスBC先発大竹

新潟医療福祉大学の2番手の目黒宏也(2年・長岡商高)は最速143km/h、常時140km/hの速球で2回1安打2奪三振無失点と圧倒。

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新潟医療福祉大学、目黒(ボケて申し訳ない…)

新潟アルビレックスBCは9回2番手のアドゥワが先頭から2四死球と乱調、3番手に田村颯瀬東京学館新潟高)が登板します。送りバントを自身の悪送球で0アウト満塁にしますが、次の打者を併殺。最後の打者を空振り三振に仕留め、試合を締めます。130後半のスピードガン以上に感じる速球をどこまで伸ばせるか楽しみな選手です。

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新潟アルビレックスBC田村

打者では新潟医療福祉大学の3番坂井翔太(3年・中越高)が3安打3打点の活躍。右にも長打を放ち、今シーズンは中心選手としての活躍が期待されます。

 

新潟アルビレックスBCでは高卒ルーキーの荒木友斗加茂暁星高)が桐敷から1安打。センター前のヒットでセンターが3塁送球間に2塁を陥れるなど走塁面でも印象付けました。橋上監督もこういったプレーは高評価だと思います。今日はサードでの出場でしたが、去年高校野球引退後にキャッチャーへ転向。BC新潟のキャッチャー争いに加われるか注目です。

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新潟アルビレックスBC荒木

 

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21.03.27 新潟アルビレックスBC―群馬ダイヤモンドペガサス

開幕が一週間に迫ったBCリーグ

各選手の調整も総仕上げとなってきました。

 

群馬ダイヤモンドペガサスはレギュラー争い、選手契約争いが熾烈となっています。

この試合1番センターに座った練習生の有間祐亮前橋工高東海大北海道―IL愛媛)は初回の打席で右中間を深々と破る3ベース。次の打席でもライト前へヒットを放ち、盗塁を決めるなどアピール。

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3ベースを放った有間

6回から有間に代わって同じく練習生の奥村光一東海大静岡翔洋高―東海大)がセンターに入ります。その6回に1アウト満塁のピンチを招き、7番奥田はセンターへ打球を飛ばし、3塁ランナーはタッチアップ。奥村はキャッチャーへダイレクト送球で3塁ランナーはタッチアウト。チームの危機を救います。

打撃でも1安打1四球1盗塁と打でも印象付けました。

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3塁ランナーを捕殺し、ベンチから出迎えられる奥村

外野手は鹿沼、高山、工藤、井野口など実績ある選手が多いですが、ここに割って入れるか、そして選手契約を勝ち取れるか、注目です。

 

さらに熾烈な争いなのは二遊間のレギュラー争いです。

OP戦では中道がセカンドに入っていることが多いですが、この試合はセカンド菊地涼島田商高―熊本ゴールデンラークス)、ショート湯浅翔太花咲徳栄高―城西国際大七十七銀行)の二遊間でした。

 

練習生の菊地はこの試合はノーヒットでしたが、2犠打の繋ぐ活躍。何より大きな声を上げてチームを盛り上げていたのが印象的でした。

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守備でも軽快なプレーを見せた菊地

東北の強豪企業チームではレギュラーだった湯浅はこの試合2安打1打点と結果を残します。

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2安打1打点の活躍の湯浅

最も印象に残ったのが、高卒2年目の高橋誠心(藤岡中央高)でした。6回からサードで途中出場し、2安打を放ちアピール。走塁でも上記の湯浅のヒットで2塁からホームへ回り、キャッチャーのタッチをかいくぐり、セーフにする好走塁を見せます。昨年は打率.130と結果を残せませんでしたが、この試合ではストレートに力負けせず、センターに弾き返しバッティングを見せ、万能な守備能力もありさらに試合出場機会が増えそうな選手です。

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生還した高橋

投手陣ではこちらも練習生2人がアピール。

先発した吉岡豊司は4回を投げ3安打無四球無失点の好投。緩急を上手く使い、制球力も良く、打者有利のカウントを全く作らせませんでした。

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先発の吉岡

3番手の深澤恒平(山梨学院高―山梨学院大甲斐府中クラブ―BC福井)は2番手の塩田が乱調で6回0アウト満塁からの登板。1アウト取ったあと不運なヒットで2点を失いますが、上記の奥村の好プレーもありピンチを切り抜けます。次のイニングもマウンドへ上がり、打者3人を全て三振に取るピッチングを見せました。昨年からBCでは実績ある右腕が、力を見せました。

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力投する深澤

8回は園田彪野州高―BC福井)、9回は森祐樹有明高―日本経済大―IL徳島)の独立リーグで実績ある新加入2人が締め群馬ダイヤモンドペガサスが5―2で勝利しました。

 

開幕まであと1週間(群馬は2週間後)。どのようなチームの形で開幕するのか楽しみです。 

 

詳しい成績はこちら

baseball.omyutech.com

2019→2020 群馬の選手の進路

【投手】

・井上 温大(前橋商高読売④

・笹生 悠人(健大高崎東北福祉大

・藤原 寛大(健大高崎中京大

・宮下 侑(渋川青翠高BC群馬

・杉山 直杜(桐生第一帝京大 

・北爪 魁(高崎高筑波大

・大澤 亨志郎(前橋高日本体育大

・黒澤 颯斗(前橋工高平成国際大

・荒木 隆之介(伊勢崎清明東京国際大

・西村 雅暉(熊本国府高→上武大日本通運

・本定 史好(遊学館高→上武大JFE東日本

・坂本 研(加古川南高→上武大Honda鈴鹿

・金田 泰成(前橋工高上武大JPアセット証券

・久保田 倫太郎(前橋育英関東学院大ハナマウイ

・清水 蓮(樹徳高→共栄大→ヤマハ

・宮川 哲(東海大山形高→上武大東芝西武①

 

【捕手】

・根岸 綾世(渋川青翠高BC群馬

・高橋 空(樹徳高共栄大

・柘植 世那(健大高崎→Honda鈴鹿西武⑤

 

内野手

・剣持 京右(前橋育英東洋大

・森脇 真聡(前橋育英東京国際大

・中村 太陽(前橋育英東京農業大

・工藤 ナイジェル(桐生第一東北福祉大

・石原 優大(桐生第一東京国際大

・高橋 誠心(藤岡中央高BC群馬

・田口 夢人(健大高崎白鷗大

・辻 憲伸(健大高崎東海大

・伊藤 雄紀(健大高崎名城大

・斉藤 翔太(東農大二東京農業大

・和田 康平(大泉町立北中・熊谷シニア→埼玉栄高→東北福祉大

・相馬 優人(健大高崎→法政大→東京ガス

 

【外野手】

・丸山 大河(前橋育英國學院大

・川原 大和(前橋育英桜美林

・本木 康介(桐生第一東洋大

・狩野 永一郎(東農大二東京農業大

・山田 知輝(桐生第一東洋大SUBARU

・工藤 陽平(前橋育英國學院大→BC滋賀→BC群馬

19.10.21 秋季高校野球関東大会準々決勝 桐光学園―桐生第一

初戦霞ヶ浦を4―2で振り切った桐光学園とスーパーシードで初戦となる桐生第一の一戦。

 

桐生第一の先発はサウスポーの宮下。球速こそ120前後という表示のものの、変化球もスライダーや大きなカーブを織り交ぜ、相手に的を絞らせず、ストレートもインを抉るクロスファイヤーを武器にとにかくボールを低め低めに集めていくピッチャーです。初戦となるこの試合、初回の立ち上がりが大事でしたが、セカンドフライ、セカンドゴロ2つと持ち味を発揮し、無失点で抑えます。

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桐生第一 先発 宮下

桐光学園の先発はプロも注目する安達。ダイナミックなフォームから球速130中盤のストレートと大きく曲がるスライダーが武器のサウスポーです。また制球力もよく、相手に有利にするカウントにはほとんどしません。初回1番の飯塚にのみ3ボールとしましたが、3回までボールが先行することはほとんどなく、1安打無失点に抑えます。

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桐光学園 先発 安達

先制したのは桐光学園。3回表の攻撃。1アウトから8番内囿が三遊間を抜けるヒットで塁に出ると、9番石倉が送り、2アウト2塁。1番森田は2球目の変化球を弾き、センター前へ。センター曽我がバックホームし、タイミングはアウトでしたが、ベース前で送球がワンバウンドし、キャッチャーが捕れずホームイン。1点を先制します。

 

早めに追いつきたい桐生第一は4回の攻撃。打順が2巡目に入り、安達相手にボールをじっくり見るのは無駄と感じたか、先頭の1番飯塚がカウントを取りに来たストレートを左中間への2ベースでチャンスメイク。2番曽我はバントの構えも2球失敗し、追い込まれる。4球目はバスターでショートへの強いゴロ、これをショートが捕れず、0アウト1、3塁と絶好のチャンスを迎えます。

 

そして3番加藤初球セーフティースクイズ。ピッチャー安達が処理をし、ホームへ送球しますが、セーフとなり桐生第一が追いつき、尚も0アウト1、2塁で4番廣瀬は変化球を見極め四球で満塁。5番中島は2球目の甘いストレートをレフトスタンド中段へ運ぶ満塁ホームランで一気に4点を勝ち越します。

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満塁ホームランを放った 桐生第一 中島

攻撃は緩めることなく続く6番星野は初球を叩き三塁線を抜ける2ベース。7番鈴木が送り、8番大畠犠牲フライで効率よく1点を加え、この回打者11人で6点を加えます。

 

5点のリードを貰った宮下は簡単に2アウトを取ると9番石倉にも2球で追い込みますが、ここでバッテリーに余裕が出たのか珍しく、打たせて取るというより、決めにいくボールが多かった印象。しかし3つボールを見極められ6球目を打たれ、2アウトからランナーを出してしまいます。このチャンスを活かしたい桐光学園は1番森田がヒットで続き、2番馬込が詰まりながらも、しぶとくセンター前に落とし1点を還します。

 

続く6回にも先頭の4番仲亀がレフト前ヒットで出塁すると、5番寺井は一二塁間の緩い打球。セカンド鈴木が追いつき、ファーストに送球するも、逸れてしまい、0アウト2、3塁となります。続く6番小澤はセカンドゴロ。普通の守備隊形だったため、桐光学園は1点を追加し、3点差とします。7番浅見は四球で塁に出ると、さらに盗塁を決め、1アウト2、3塁。一打出れば1点差となる場面で8番内囿は5球目のストレートを叩き、痛烈な打球。しかし、これがサード正面のライナーとなり、三塁ランナーも飛び出し、ダブルプレー桐光学園はチャンスを潰します。

 

まだ流れが残っていた桐生第一。7回、宮下が桐光学園を2回以来の三者凡退に抑え完全に流れを引き寄せると、その裏の攻撃。2番先頭の曽我がセカンドへの意表を突いたセーフティーバント。これがセーフとなります。2アウト後、5番中島が今度はライト頭上を超すイムリー2ベースで貴重な追加点をもぎ取ると、続く6番星野ライト前タイムリで5点差とし一気に勝利を引き寄せます。

 

その後も点を取り合いましたが、最後は宮下が9回を投げ抜き、桐生第一10―4選抜へ当確を決めました。

 

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試合を決めたプレーとして上げるとするならば、やはり抜ければ1点差に迫られる場面で6回のサードライナー併殺でしょうか。桐生第一は宮下の投球スタイルもあるのでしょうが、サード線はしっかり締めて長打を打たせない陣形をとっています。事実この試合は宮下は10本ヒットを打たれましたが、三遊間を抜くゴロヒットが多く、長打は僅かにライト線へのポテンヒット1本。あのサードライナーは宮下がしっかりしたコースに投げたから、あのコースに打球が飛び、ダブルプレーを掴んだと、決して運が良かったとかそういったことではないような気がします。

 

宮下の投球も見事でした。上記にも書いた通り10本ヒットを打たれましたが、長打は僅かに1本で桐光学園ビッグイニングを作らせませんでした。大崩れしなかったのも、勝因だと思います。関東大会ではサウスポーが多かったですが、その中でも投球術は長けたものがあります。まだ関東大会は終わってませんので、久々の群馬県勢秋季関東大会優勝も視野に頑張ってほしいです。

 

秋季関東大会準々決勝 桐光学園桐生第一 上毛新聞敷島球場

桐光学園 001 011 010|4  安達―石倉

桐生第一 000 600 22X|10 宮下―星野

 

 桐光学園  打安点   桐生第一  打安点

7  森 田 521  6  飯 塚 310

5  馬 込 511  8  曽 我 530

1  安 達 400  7  加 藤 401

8  仲 亀 420  5  廣 瀬 412

9  寺 井 420  3  中 島 535

3  小 澤 412  2  星 野 421

6  浅 見 300  4  鈴 木 300

4  内 囿 410  9  大 畠 311

2  石 倉 210  1  宮 下 410

(H)石 井 100

 

投手成績

桐光学園 回  安球振責  桐生第一 回  安球振責

 安 達 8  123610  宮 下 9  10113

19.10.21 秋季高校野球関東大会準々決勝 山梨学院―花咲徳栄

共に1回戦は11得点と打線が機能し、初戦を突破してきた山梨学院花咲徳栄

 

山梨学院の先発はサウスポーの吉川。120km/h中盤のストレートながら緩急を武器に相手を翻弄する投手。初回はサードのエラーで先頭の出塁を許しますが、続く2番浜岡をセカンドへの併殺打に打ち取り初回を切り抜けます。

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山梨学院 先発 吉川

花咲徳栄の先発はこちらもサウスポーの髙森。130前後のストレートとブレーキの利いたスライダーを武器に初戦も6回1失点と好投。初回は先頭の渡邉に四球で塁に出しますが、1アウト2塁から3番小吹、4番栗田と中軸を打ち取りこちらも0に抑えます。

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花咲徳栄 先発 髙森

試合が動いたのは花咲徳栄の3回の攻撃。先頭の7番栗島が死球で出塁すると、送りバントなどで2アウト2塁のチャンスに1番がストレートを振り抜きセンター前へ落ちる打球。2塁ランナーが生還し、花咲徳栄先制します。

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先制タイムリーの 花咲徳栄

4回にも2アウトから満塁のチャンスを作り、追加点のチャンスを得ますが、8番髙森はショートフライで0に抑えられます。

 

満塁のピンチを脱した山梨学院はその裏、連続四死球送りバントで1アウト2、3塁とチャンスを作ると6番外川の打球は前進守備のファーストゴロ。しかし、ホームへの送球を焦ったかこれをファーストがファンブル。3塁ランナーは生還し、山梨学院が同点に追いつきます。

 

山梨学院はさらに続く5回。9番先頭の中島の打球をサードがファンブル送りバントなどで2アウト2塁とすると、3番小吹は初球のストレートを振り抜き、センター横を抜けるイムリー3ベース勝ち越します。

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勝ち越しタイムリーを打った 山梨学院 小吹

花咲徳栄は吉川からヒットは放つものの中々捉えられません。緩急を駆使され、あっという間に9回まで来てしまったというような試合展開。

 

9回花咲徳栄は1アウトから6番渡壁がセンター前ヒットで出塁すると、7番栗島がレフト線への2ベースで1アウト2、3塁と絶好のチャンスを迎えます。8番髙森の代打秋山が告げられますが、変化球にタイミングが合わず、空振り三振。1番南はセンターへの良い打球が飛びますが、これをセンターの渡邉がダイビングキャッチで好捕。山梨学院が接戦をものにして、4季連続の甲子園へ当確としました。

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試合終了し、ホッとする吉川

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秋季関東大会準々決勝 山梨学院―花咲徳栄 上毛新聞敷島球場

花咲徳栄 001 000 000|1 髙森―小林

山梨学院 000 110 00X|2 吉川―栗田

 

 花咲徳栄  打安点   山梨学院  打安点

8   南  511  8  渡 邉 200

5  浜 岡 400  4  功 刀 300

6  田 村 400  6  小 吹 321

9  井 上 400  2  栗 田 300

3  中 井 420  3  橘 田 200

7  渡 壁 420  7  外 川 300

4  栗 島 320  9  才 津 310

1  髙 森 210  1  吉 川 300

(H)秋 山 100  5  中 島 310

2  小 林 300

 

投手成績

花咲徳栄 回  安球振責 山梨学院 回  安球振責

 髙 森 8  4440  吉 川 9  8231

 

19.10.20 秋季高校野球関東大会1回戦 常総学院―健大高崎

投打がかみ合い危なげなく茨城1位で勝ち上がってきた常総学院と地元開催で群馬3位で関東大会に挑む健大高崎の一戦。

 

先制したのは健大高崎。2回に6番先頭の橋本脩が右中間の3ベースでチャンスを作ると、7番左中間への2ベースで幸先よく先制します。続く8番戸丸もヒットで続きますが、追加点を奪うことができず、畳みかけることはできませんでした。

 

健大高崎の先発は。制球に苦しみ(特に右打者)ながらも、常総学院のまずい攻撃やバックにも助けられ、3回まで4四死球を出しながらもノーヒットで無失点のピッチング。

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健大高崎 先発 下

しかし、4回に常総学院の攻撃に捕まります。先頭の1番中山がレフトへの2ベースで出塁すると、2番三輪、3番菊地に連続四球で無死満塁。その後、4番飯田、5番石川、6番小木曽3連続タイムリで一挙4得点。常総学院が一気に逆転に成功します。

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同点タイムリーを放った 常総学院 飯田

常総学院先発の一條は長身から投げ下ろす130km/h後半のストレートと切れ味のあるスライダーを武器にヒットは打たれながらも、粘り強いピッチングで8回までを2失点に抑える好投。

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常総学院 先発 一條

健大高崎も4回途中からマウンドに上がった2番手の長谷川、5回から登板した3番手の橋本拳が無失点のピッチング反撃を待ちます。

 

健大高崎は7回に木川の犠牲フライで1点を還し、2点ビハインドで迎えた9回。1アウトから2番戸澤がセカンドへの内野安打で出塁すると、3番小澤は初球を高々と打ち上げ、これがライトスタンドに飛び込む起死回生の同点2ランホームランとなり試合は9回に振り出しに戻ります。

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同点ホームランを放った 健大高崎 小澤

続く4番木川はファーストがファンブルし、出塁すると5番長谷川はレフトへのヒットで繋ぎ1アウト1、3塁。6番橋本脩が2球目をセーフティースクイズを決め、9回に一挙3点を取り、逆転に成功します。

 

後が無くなった常総学院は9回先頭の8番陶山がショートへの内野安打で出塁。暴投とセンターフライの間に1アウト3塁とチャンスを作りますが、1番中山は変化球に空振り三振、2番三輪はレフトフライに終わり、健大高崎が土壇場の逆転勝ちで選抜当確ラインに王手をかけました。

 

常総学院は序盤の走塁死や相手を助ける攻撃が多くそれが結果的に後に響いてしまったという試合展開。魔の9回を振り払うことができませんでした。

 

健大高崎も序盤畳みかけていればもう少し楽な展開に持って行けたと思いますし、下のここまでの制球難が少し予想外でした。少ない時間ですが、微調整をして次の試合に臨んでいってほしいです。

 

秋季関東大会1回戦 常総学院健大高崎 上毛新聞敷島球場

健大高崎 010 000 103|5 下、長谷川、橋本拳―戸丸

常総学院 000 400 000|4 一條―中山

 

 健大高崎  打安点   常総学院  打安点

7  古 滝 410  2  中 山 410

8  戸 澤 410  6  三 輪 210

4  小 澤 532  9  菊 地 300

3  安 齋 200  5  飯 田 311

(3)木 川 201  3  石 川 312

9  伊 計 200  7  小木曽 311

(1)長谷川      (7)並 岡

(H)玉 榮 100  8  吉 成 200

(1)橋本拳 210  4  陶 山 210

6  橋本脩 421  1  一 條 300

19  下  521  (H)江 幡 100

2  戸 丸 320

5  山 畑 400

(5)中 田 

 

投手成績

健大高崎 回   安球振責 常総学院 回  安球振責

  下  3.0 4644  一 條 9  12254

 長谷川 1   0010

 橋本拳 4   2340

 

 

19.10.20 秋季高校野球関東大会1回戦 青藍泰斗―西武台

接戦をものにし栃木1位で勝ち上がってきた青藍泰斗と好投手を打ち崩し埼玉2位で23年ぶりの関東大会に進んだ西武台の一戦。

 

西武台は初回から打線の力を見せます。1アウトから2番小松がセンター前ヒット、2アウト後4番松木がライト前ヒットを放ち、初回からチャンスを作ります。しかし、5番山田は青藍泰斗先発大須賀の変化球に手を出してしまい、ここは無得点に終わります。

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青藍泰斗 先発大須

先制したのは青藍泰斗。2回、先頭の4番猪瀬が四球で歩き、5番佐々木は左中間へのイムリー2ベース先制。1アウト後、7番小太刀はセンターへの当たりがぐんぐん伸びていき頭上を越える3ベース2点目。8番犠牲フライでこの回3点を取ります。

 

直後の西武台、3回の攻撃。2アウトから2番小松、3番深田の連打でチャンスを作ると、4番松木センターへのタイムリで1点を還し、さらに4回は2アウト2塁のチャンスから9番庄司イムリでさらに1点を還し、1点差とします。

 

そして西武台5回の攻撃。1アウトから連続四死球でチャンスを作ると、進塁打で2アウト2、3塁とし、5番山田は変化球を弾き返し、ライトへのタイムリでついに逆転します。

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逆転タイムリーを放った 西武台 山田

3回以降0を並べる西武台先発増田。球速は120km/h前後と速くはありませんが、100km/hをきる変化球を織り交ぜ、緩急を付けたピッチング。青藍泰斗打線もフライアウトが多く、取った25個のアウトのうち13個がフライアウトと手玉に取ります。

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西武台 先発 増田

8回に1点ずつ取り合い、西武台は9回に一挙4得点を上げ、勝負あり。青藍泰斗も9回1アウトから増田から代わった井原を攻め2点を取りますが、追い上げもそこまで。5番代打の三上を打ち取り、西武台が15安打9得点と打力を発揮し、32年ぶりの選抜当確にあと1勝としました。

 

秋季関東大会1回戦 青藍泰斗―西武台 上毛新聞敷島球場

西武台  001 120 014|9 増田、井原―伊澤

青藍泰斗 030 000 012|6 大金、佐々木、森島―猪瀬

 

  西武台  打安点   青藍泰斗  打安点

8  武 井 500  5  阿 部 520

(8) 李       3  佐 藤 400

4  小 松 410  (7)君 島 110

9  深 田 310  73 石 川 320

5  松 木 532  (R)高 橋

3  山 田 523  2  猪 瀬 312

2  伊 澤 530  81 佐々木 331

6  横 江 311  (1)森 島

1  増 田 411  (H)三 上 100

(1)井 原      9  押 山 300

7  庄 司 422  (9)齋 藤 101

            6  小太刀 411

            4   岡  301

            1  大 金 110

            (H)小 林 100

            (8)朝 倉 100

            (H)川 邉 100

 

投手成績

西武台 回   安球振責 青藍泰斗 回   安球振責

増 田 8.1 8314  大 金 5   8224

井 原 0.2 3212  佐々木 3.1 7205

              森 島 0.2 0200