開幕が一週間に迫ったBCリーグ。
各選手の調整も総仕上げとなってきました。
群馬ダイヤモンドペガサスはレギュラー争い、選手契約争いが熾烈となっています。
この試合1番センターに座った練習生の有間祐亮(前橋工高―東海大北海道―IL愛媛)は初回の打席で右中間を深々と破る3ベース。次の打席でもライト前へヒットを放ち、盗塁を決めるなどアピール。
6回から有間に代わって同じく練習生の奥村光一(東海大静岡翔洋高―東海大)がセンターに入ります。その6回に1アウト満塁のピンチを招き、7番奥田はセンターへ打球を飛ばし、3塁ランナーはタッチアップ。奥村はキャッチャーへダイレクト送球で3塁ランナーはタッチアウト。チームの危機を救います。
打撃でも1安打1四球1盗塁と打でも印象付けました。
外野手は鹿沼、高山、工藤、井野口など実績ある選手が多いですが、ここに割って入れるか、そして選手契約を勝ち取れるか、注目です。
さらに熾烈な争いなのは二遊間のレギュラー争いです。
OP戦では中道がセカンドに入っていることが多いですが、この試合はセカンド菊地涼(島田商高―熊本ゴールデンラークス)、ショート湯浅翔太(花咲徳栄高―城西国際大―七十七銀行)の二遊間でした。
練習生の菊地はこの試合はノーヒットでしたが、2犠打の繋ぐ活躍。何より大きな声を上げてチームを盛り上げていたのが印象的でした。
東北の強豪企業チームではレギュラーだった湯浅はこの試合2安打1打点と結果を残します。
最も印象に残ったのが、高卒2年目の高橋誠心(藤岡中央高)でした。6回からサードで途中出場し、2安打を放ちアピール。走塁でも上記の湯浅のヒットで2塁からホームへ回り、キャッチャーのタッチをかいくぐり、セーフにする好走塁を見せます。昨年は打率.130と結果を残せませんでしたが、この試合ではストレートに力負けせず、センターに弾き返しバッティングを見せ、万能な守備能力もありさらに試合出場機会が増えそうな選手です。
投手陣ではこちらも練習生2人がアピール。
先発した吉岡豊司は4回を投げ3安打無四球無失点の好投。緩急を上手く使い、制球力も良く、打者有利のカウントを全く作らせませんでした。
3番手の深澤恒平(山梨学院高―山梨学院大―甲斐府中クラブ―BC福井)は2番手の塩田が乱調で6回0アウト満塁からの登板。1アウト取ったあと不運なヒットで2点を失いますが、上記の奥村の好プレーもありピンチを切り抜けます。次のイニングもマウンドへ上がり、打者3人を全て三振に取るピッチングを見せました。昨年からBCでは実績ある右腕が、力を見せました。
8回は園田彪(野州高―BC福井)、9回は森祐樹(有明高―日本経済大―IL徳島)の独立リーグで実績ある新加入2人が締め群馬ダイヤモンドペガサスが5―2で勝利しました。
開幕まであと1週間(群馬は2週間後)。どのようなチームの形で開幕するのか楽しみです。
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