きゅーいちのあれ(仮)

だいたい野球のこと

19.04.28 春季群馬県大会準々決勝 健大高崎―前橋商

前橋商の先発は右の佐藤。130中盤のストレートと120前半の変化球を織り交ぜ、3回までパーフェクトピッチ。しかし2巡目の4回。1アウト1塁から3番田口レフトへの2ランホームランを浴び、この日初めてのヒットで2点を失います。続く4番伊藤、5番宮石の連打、6番稲村はきっちり犠牲フライを打ち上げ、あっという間に3点を健大高崎が奪いました。

 

健大高崎の先発は経験値豊富な3年生サウスポーの藤原。しかし、この日はストレートも変化球も引っかかる場面が多く、ボール先行がとても多く3回まで無失点も6四死球。4回は1アウトから8番代打の橋本、9番鈴木が連打でピンチを招くと、1番東海林にもライトへヒットを打たれます。2塁ランナーの橋本がホームを突きますが、ここはライト宮石の好返球でタッチアウト、ピンチを救います。結局藤原は無失点に抑えますが、内容的にはとても良いとは言えない状態です。

 

逆に前橋商は不安定な藤原から1点も取れなかったのが致命傷でした。健大高崎は4回で藤原を諦め、5回からは吉井がマウンドに。6回に1点を失いますが、要所要所を締め、7回は変化球で三振2つを奪い、3人で抑えます。

 

8回からは健大高崎は右の笹生。調子の上がってきた吉井を降ろして大丈夫か?と思いましたが、球速は吉井を上回る最速137km/h。8回はピンチを背負いますが、2番池田を三振に切ります。

 

前橋商は5回から2番手はサウスポーの井上にスイッチ。この井上が衝撃的でした。マウンドに上がると常時130後半の力強いストレートとキレのあるスライダーをコースへ投げ込み、6回には141km/hをマークするなど、健大高崎打線が全く対応できず。結局最後まで投げ切り、5イニングを2安打無四球7奪三振無失点。県内No.1ピッチャーと言っても過言ではありません。1年生のとき見ており、もう少し軟投派というイメージでしたが、ここまで力強いボールを投げ込むとは……。次の夏に向けて非常に楽しみなピッチャーが出てきました。

 

試合は9回、笹生が締めて健大高崎が準決勝進出。前橋商は14残塁とあと1本が出ませんでした。健大高崎もピッチャーの層は厚くなってきたなと印象です(久保田とか吉田はどこ行ったんだろう……?)。守備陣も安定感があり、あとは打線の底上げが出来れば、夏の頂点も見えてくるのではないでしょうか。まずは春連覇を目指し頑張ってほしいです。

 

 

春季群馬県大会準々決勝 健大高崎―前橋商 高崎城南球場

健大高崎 000 300 000|3 藤原、吉井、笹生―柳澤

前橋商  000 001 000|1 佐藤、井上―西岡

 

 健大高崎  打安点    前橋商  打安点

2  柳 澤 300  7  東海林 210

5   辻  400  4  池 田 411

4  田 口 412  5  市 場 400

3  伊 藤 420  3  小 松 300

9  宮 石 410  9  長 尾 520

8  稲 村 201  6  小 池 200

7  御 園 310  (H)田 村 100

6  井 上 300  (6)齊 藤 200

1  藤 原 100  2  西 岡 300

(H)磯 田 100  1  佐 藤 100

(1)吉 井      (H)橋 本 110

(H)山 本 100  (1)井 上 220

(1)笹 生      8  鈴 木 210

 

投手成績

健大高崎 回  安球三責  前橋商 回  安球三責

 藤 原 3  3620  佐 藤 4  3123

 吉 井 3  3131  井 上 5  2070

 笹 生 2  2120