きゅーいちのあれ(仮)

だいたい野球のこと

19.04.27 春季群馬県大会準々決勝 前橋育英―伊勢崎清明

冷たく強い風がレフトからライトに流れ、前半は小雨が降るコンディションの中での試合。

 

夏秋県3連覇を狙う前橋育英の先発はエース梶塚。前回の東農大二戦では8失点と乱調でしたが、この試合はコントロールが荒れることなく130中盤のストレート(最速は138km/hでした)と120中盤のスライダー、100キロ台のカーブをアクセントに苦も無くカウントを稼いでいた印象。

 

それでも主導権を握ったのは伊勢崎清明2回に2アウトから6番の福島の四球の後、7番木内が初球、カウントを稼ぎにきた外のストレートを左中間に運び2、3塁。続く8番小倉翔の当たりは平凡なサードへのゴロでしたが、これをサードがファンブルし、3塁ランナーが生還。伊勢崎清明先制します。

 

さらにその後の2アウト1、3塁。9番荒木の場面でカウント2―2から1塁ランナーがスタート。このときキャッチャーの須永は2塁へ投げるのを迷ったのか、握りそこなったのか一瞬躊躇し、結局2塁へ送球。その間に3塁ランナーがホームを突き、ダブルスチールで伊勢崎清明2点目を入れました。前橋育英としては"らしくない"プレーで先制を許しました。

 

伊勢崎清明の先発は右の荒木。去年の秋から伊勢崎清明には荒木といういいピッチャーがいるというのは聞いていましたけれど、秋には背番号1を背負っていましたが、中々目にかかることができず、ようやくといった感じです。

 

その荒木はストレート(常時130中盤)にはかなり勢いがあり、前橋育英もそのストレートに押され、初回は1番砂川、3番剣持をストレートで空振り三振に切って取りました。ただ、制球はかなりアバウト。初回に1つ、2回3つ、3回1つと3イニングで5四球。完全にコースから外れるボールも多く見受けられ、3イニングで安打は2番丸山に変化球を上手く打たれた1本のみでストレートはまともに打たれてないのに勿体ないなと思います。

 

そんな不安定な荒木から伊勢崎清明は4回はライトを守っていた岡田がマウンドに。もう少し荒木を引っ張ってもよかったと思いますが、岡田は右サイドから120中盤のストレート、そして同じ腕の振りから90キロ台の変化球を投げ込みます。この90キロ台のボールがとても有効的で前橋育英打線はフライを多く上げるようになりました。

 

それでも前橋育英は5回。先頭の2番丸山が際どいボールを見極め、フォアボールで塁に出ると、3番剣持はピッチャーゴロ。岡田は2塁へ投げますが、これをショートが捕球エラーで0アウト1、2塁。そして4番に入った2年生の須永がセンターへコンパクトに弾き返し、ついに1点を還します。続く5番梶塚がきっちりセンターへの犠牲フライで同点に追いつきます。

 

7回からは伊勢崎清明は3番手に2年生サウスポーの加川をマウンドに上がります。再び先頭の丸山がチーム8個目となる四球で出塁すると、2アウト2塁とし、5番梶塚がサードの頭上を越えるタイムリーでついに逆転します。

 

梶塚は3回以降は変化球を散らし、伊勢崎清明打線に的を絞らせず。3回から6回は1人もランナーを出さないピッチング。8回は2アウトから1番岡田がセンター前ヒット、2番木村が意表を突いたセーフティーバントでピンチを作りますが、3番長瀬にはカウント3―0としたあと、ストレートと変化球で追い込み、最後はストレートでサードフライに打ち取り、押し切ります。

 

前橋育英は8回裏にも丸山のタイムリーで追加点を重ね、9回は梶塚が3人で抑え、前橋育英が関東大会出場に王手をかけました。

 

 

春季群馬県大会準々決勝 前橋育英―伊勢崎清明 高崎城南球場

清 明 020 000 000|2 荒木、岡田、加川―川田

育 英 000 020 11X|4 梶塚―須永

 

伊勢崎清明  打安点    前橋育英  打安点

919岡 田 410  7   砂 川 500

4  木 村 410  8   丸 山 221

6  長 瀬 400  4   剣 持 300

2  川 田 410  2   須 永 411

8  萩 原 400  1   梶 塚 212

3  福 島 200  35  吉 澤 300

(H)小倉隼 100  5   森 脇 100

7  木 内 310  (5) 佐 藤 100

5  小倉翔 300  (H3)岡 部 200

1  荒 木 100  9   山 本 320

(9)大 越 100  6   中 村 200

(1)加 川 100

 

投手成績

伊勢崎清明 回  安球三責 前橋育英 回  安球三責

  荒 木 3  1540  梶 塚 9  4160

  岡 田 3  2200

  加 川 2  3202

19.04.21 春季群馬県大会2回戦 高経大附―安中総合

昨秋県ベスト4の渋川青翠を破り、勢いに乗る高経大附の先発は右の萩原。外への逃げるボールのコントロールは抜群で、安中総合打線に的を絞らせません。

 

安中総合の先発は星稜の内山、寺西、二松学舎の山田らと共にBFA U-15日本代表でアジア制覇に貢献1人した2年生エースの清水。こちらは勢いのあるストレートと縦に鋭く落ちるスライダーを軸にしたピッチング。

 

最初にチャンスを作ったのは高経大附。2回1アウトから6番石川のヒットで出塁すると、送りバントで2アウト2塁とすると、8番左バッターの萩原が三塁側へ意表を突いたセーフティーバント。これがセーフになり、2アウト1、3塁。しかし9番の栗原は清水のストレートに押され、ファーストゴロに倒れます。

 

安中総合打線は3回、4回と2アウトから長打でチャンスを作りますが、得点に結びつかず。6回、1アウトから2番檜木がヒットで出塁すると、萩原がプレート外さず1塁へ牽制をし、ボークで労せず2塁へ。しかし冷静だったのは萩原。3番駒ヶ嶺を今日の生命線となっていた外への変化球で三振に取ると、4番中島もショートゴロに打ち取り、ピンチを脱します。

 

じわりじわりと攻めていたのは高経大附。5回58球と清水に抑えられていましたが、清水の武器である縦のスライダーに手を出さず、6回、7回、8回とチャンスを作り得点には至らないものの、清水に球数を重ねさせます。

 

0行進のまま9回表も萩原が0に抑え、裏の高経大附の攻撃。清水に2アウトを取られるも、9番栗原が四球で出塁。1番樺澤がセンター前ヒットで繋ぎ2アウト1、3塁。そして2番新居ストレートをセンターに弾き返し、延長目前でサヨナラタイムリで決着。好投手に対し粘りに粘った高経大附に軍配が上がりました。

 

 

春季群馬県大会2回戦 高経大附―安中総合 高崎城南球場

安中総合 000 000 000|0 清水―伊藤

高経大附 000 000 001|1 萩原―清水

 

 安中総合  打安点   高経大附  打安点

9  齋 藤 400  5  樺 澤 520

57 檜 木 410  8  新 居 521

9  駒ヶ嶺 400  6  佐 藤 210

3  中 島 410  2  清 水 400

1  清 水 400  9  登坂渓 310

7  外 処 200  7  石 川 410

(H)小野寺 100  3   堤  300

(4)         1  萩 原 410

45 大 畑 310  4  栗 原 310

2  伊 藤 310

 

投手成績

安中総合 回   安球三責 高経大附 回   安球三責

 清 水 8.2 9231  萩 原 9   4170

19.04.13 春季群馬県大会1回戦 伊勢崎清明―高崎

昨秋県ベスト8の伊勢崎清明の先発は2年生サウスポーの背番号1を付けた加川。昨秋の健大高崎戦では敗れたものの、加川は3回2/3を無失点に抑えました。力強いストレートを武器にテンポの良いピッチングで序盤3回を0に抑えます。

 

高崎の先発もサウスポーの飯島。こちらも序盤2回は0に抑えますが、3回に先頭の8番小倉翔にあと数センチでフェンスオーバーという2ベースを打たれると、続く9番加川に外のボールを上手く合わせられ0アウト1、3塁のピンチ。1アウトを取りますが、2番木村犠牲フライで先制されると、3番長瀬左中間を破るタイムリー3ベースで2点を先制されます。

 

先制してもらった加川は守備にも助けられます。4回は先頭打者の三遊間への深い当たりをショート長瀬が素早い送球でアウトに取ると、続くバッターはライト線へのフライをライト岡田がダイビングキャッチ。完全に流れは伊勢崎清明です。

 

高崎は3回途中からエースの3年生北爪にスイッチ。北爪は1年夏の県大会で桐生第一相手に好投し、一躍県に名前を広めました。縦に落ちる鋭い変化球が冴え、6回は野手が目測を誤るなど不運な形で3失点しますが、夏は注目の選手の1人になっていくでしょう。

 

9回。加川は四球で溜めたランナーを6番塚越のタイムリーで2失点を喫しますが、最後まで投げ切り、9回3安打2失点の完投勝利。打でも2安打2打点と投打で躍動し、シード校の実力を見せました。

 

春季群馬県大会1回戦 伊勢崎清明―高崎 高崎城南球場

高 崎 000 000 002|2 飯島、北爪―村山

清 明 002 003 00X|5 加川―川田

 

  高 崎  打安点    清 明  打安点

9  齋 藤 400  9  岡 田 410

4  天 田 300  4  木 村 211

6  四十山 300  6  長 瀬 411

7  小泉蓮 200  2  川 田 400

5  小泉瀬 410  8  萩 原 430

3  越 塚 422  3  福 島 410

(R)小 山      7  木 内 400

8  宮 石 400  5  小倉翔 321

1  飯 島 000  1  加 川 422

(1)北 爪 200

2  村 山 200

 

投手成績

高 崎 回   安球三責  清 明 回   安球三責

飯 島 2.2 4022  加 川 9   3272

北 爪 5.1 7143

19.03.10 東洋大―JX-ENEOS

JX-ENEOSの先発は江口(鹿児島工)。ストレートを早いカウントから狙い撃ちされ、2回で6安打3失点を喫しますが、3回以降は変化球主体に切り替え、2イニングを4奪三振無安打無失点。いいイメージで降板できたのではないでしょうか。

 

2番手のルーキー藤井(富士市立―東洋大)は制球が荒れる場面もありながら、やはり左であの速さのストレートは魅力的。1イニングをしっかり0で抑えました。2年後のドラフトにもしっかり浮上してくると思います。

 

東洋大の先発に抜擢されたのはサウスポーの渡辺(1年・報徳学園)。初回は0に抑え、2回には先頭にヒットを打たれますが、続く打者をサードゴロ、次の打者もショートゴロに抑えますが、ショートの送球エラーで1アウト2、3塁。8番柏木の初球、ど真ん中に入ってきたスライダーをレフトスタンドに持っていかれ3失点。エラーの影響もあったか不用意な1球でした。

 

ここから東洋大は1イニングずつの継投。印象に残ったのは4番手の河北(1年・浦和学院)と6番手松沢(1年・帝京)。河北はほぼストレートで相手打線を押し、無失点。松沢はコントロールよく、テンポの良い投球で登板した投手で唯一三者凡退に抑えました。

 

野手ではJX-ENEOSのショートでスタメンの渡邉が2回の第1打席に同点の足掛かりとなるヒットを打ち、3打席目には高めに浮いた直球を左中間へ運び、途中出場の小豆澤もフェンス直撃の2ベースを放ちました。キャッチャーに復帰した柏木は前述の通り本塁打を放つなど計4打点。元NPB選手の青山、園部が加入し、さらにレギュラー争いが熾烈となりそうです。

 

東洋大では今秋ドラフト上位候補、佐藤が第1打席にしっかりとタイムリー。主力投手が多く抜け、キャッチャーとしても真価が試されるシーズンとなりそうです。

 

東洋大グラウンド

東洋大  120 002 001|6 渡辺、大宮、永光、河北、山内、松沢、山下―佐藤

エネオス 032 101 00X|7 江口、藤井、柏原、宮崎、西島―柏木、鹿屋

19.03.09 立正大―埼玉武蔵ヒートベアーズ

立正大の先発は渡部(3年・上尾)。初回はストレート、変化球ともに制球が定まらず、ボール先行のピッチングでしたが、2回以降は修正。3回から4回にかけて4者連続三振を記録するなど5回を2安打6奪三振無失点。同期の糸川とともに今年もチームを支えるピッチャーとして期待できそうです。

 

2番手の土田(4年・橘学苑)は左のオーバースロー。どの球種でもカウントを稼ぐことができ、安定したピッチャーだという印象。奪った三振は2つともストレート。力強さを感じました。

 

3番手以降は右のサイドスロー倉田(3年・常総学院)、左の軟投派山本(2年・広陵)、右の本格派赤川(4年・弘前学園聖愛)のリレーで完封。

 

散発4安打に抑えられた、武蔵の野手陣は今季初実戦ということもあり、やや振りが鈍かった印象。

 

渡部から初ヒットを放ったのはルーキーの玉村(履正社学園)。ただ守備では4盗塁を企図され3つを許しました(1つは完璧に盗まれた)。キャッチングでも立正大の立松由と比べると、もったいないなという捕り方がいくつかありました。1年間で実戦経験を積み、どのようなキャッチャーになるのか楽しみです。

 

武蔵の先発はルーキーの尾林(高千穂大)。結果としては3回5安打2失点。ストレートは時折いいボールがありますが、痛打されることも多く目立ちました。

 

2番手の岡本は昨年夏、先発マウンドに上がりながら肘の痛みを訴え、打者1人で降板。おそらくそれ以来のマウンドだったのではないでしょうか。大きなカーブを武器に2回1失点、武蔵に大きな戦力が帰ってきました。

 

圧巻だったのは4番手の広島東洋カープから加入した辻。

オールストレートで1回1奪三振パーフェクト。球速も140後半は出ていたのではないでしょうか。今日出てきた投手で一番速かったと思います。変化球の精度が気になりますが、武蔵がどのように起用していくのか注目していきたいです。

 

埼玉武蔵 000 000 000|0 尾林、岡本、村田、辻―玉村、横田

立正大  200 101 00X|4 渡部、土田、倉田、山本、赤川―立松由、須藤、中嶋、奥田

 

明治神宮大会2回戦 星稜(北信越)―広陵(中国) 世代を代表するエース、圧巻のピッチング

広陵の先発は背番号10のサウスポーの石原。 セットから体全体を使ったフォーム、左腕をギリギリまで体で隠し、130中盤のストレートと100キロ台のカーブを交える緩急を使ったピッチング。3回まではインコースを執拗に攻め、130中盤ながら、ストレートで星稜打線から空振りを多く奪い、1安打6奪三振と好投します。

 

星稜の先発は注目の奥川。先頭の岑の初球から148km/hを記録します。球速だけではなく変化球も冴えわたります。3回まで7つの三振を取りますが、その内5つが変化球。大きく縦に割れるスライダー、さらには130中盤で鋭く落ちるフォークがあり、完成度では高校生の中では頭1つ抜けている感があります。

 

0-0のまま4回の星稜の攻撃。ここまで石原に苦しめられてきましたが、1アウトから1年生の4番内山インコースのストレートをレフト線に落とし、2ベースで出塁。続く5番奥川が初球高めに浮いたストレートを弾き返し、ライトの頭上を越える2ベースで内山が生還。自らのバットで先制します。

 

その後、星稜打線が爆発。6番福本、8番有松、1番山本のタイムリー、さらに1イニング2打席目の内山もタイムリーで打者12人一挙7得点のビックイニングとします。

 

広陵の2番手は今夏甲子園のマウンドを経験した背番号1の河野。4回途中の2アウト満塁という厳しい場面での登板で、押し出し四球と内山にタイムリーを浴びましたが、140前後の球速で、この日の最速は145km/h。120中盤のスライダーはキレがあり、2回1/3を4つの三振を奪い無失点。3番手のサウスポーの森もエラー絡みで2点を失いますが、最速142km/hを計測。石原を含め、広陵投手陣の層の厚さが際立ちます。

 

7回表終了時点で9―0.広陵は1アウトから1年生の3番宗山がショート内野安打で出塁。宗山は初回に奥川のこの日最速の149km/hをライトへキレイに弾き返し、直後に盗塁を決め、スタメンメンバーでは唯一三振無し。今後が楽しみな選手の1人です。

 

宗山が出塁しますが、立ちはだかるのは奥川。4番中村をショートフライ。5番澁谷は今日冴えわたったフォークで11個目の三振で試合終了。結局奥川は7回3安打11奪三振無四球完封という、圧巻のピッチング。今年のドラフトに入っても上位で指名されるのは間違いないでしょう。さらに冬を超えてどんな投手になるのか楽しみです。

 

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明治神宮大会2回戦 神宮球場

星稜 000 700 2|9 奥川(7)

広陵 000 000 0|0 石原(32/3)、河野(21/3)、森(1)

 

  星 稜  打安点    広 陵  打安点

4  山 本 521  3   岑  300

8  東海林 310  6  中 冨 210

5  知 田 311  (H)馬 場 100

6  内 山 322  4  宗 山 320

1  奥 川 421  (R) 新

3  福 本 321  5  中 村 300

9  岡 田 101  9  澁 谷 300

7  有 松 411  7  児 玉 200

2  山 瀬 301  8  藤 井 200

            2  秋 山 200

            1  石 原 100

            (1)河 野 

            (H)渡 部 100

            (1) 森

 

投手成績

星 稜 回  安四三責  広 陵 回   安四三責

奥 川 7  30110  石 原 3.2 7367

             河 野 2.1 3140

              森  1   1110

秋季群馬県大会準々決勝 前橋育英―館林 夏の悔しさ糧に

3年連続夏の群馬県大会を制し、甲子園へ乗り込んだ前橋育英。初戦は恩田の好投もあり、勝利したが、次戦の近江戦では9回サヨナラ負けと涙をのんだ。この試合では、悔しい経験をした選手たちが活躍しました。

 

館林の先発は右の今井。緩急を上手く操る投手です。初回、1番の丸山。前チームからレギュラーメンバーです。その丸山がレフトへヒットを放ち、チャンスを作ると、2アウト3塁として、4番の森脇が変化球をセンターへ運び、幸先よく先制します。

 

続く2回には0アウト2、3塁のチャンスで夏の甲子園1年生ながらベンチ入りをしていた8番キャッチャーの須永が1塁線を破るイムリー2ベース丸山犠牲フライでさらに3点を追加します。

 

3回にも1点を加え、4回には1アウト1、2塁のチャンスで、2回から登板している八下田から、夏の甲子園では再三好プレーを見せた3番の剣持がインコースのストレートを引っ張り、ライトへの本塁打で3点を追加し、8点目とします。

 

前橋育英の先発は右の梶塚。威力のあるストレートを武器に、テンポよく投げ込みます。3ボールになったのも1度だけと館林打線を寄せ付けず、5回を投げ安打、四死球、失点全て0。奪った三振は7。許した出塁はエラーのみと完ぺきなピッチングを見せました。

 

6回、前橋育英は1年生サウスポーの武藤が1回をパーフェクトに抑え、その裏0アウト1塁から丸山今日3安打目となる、ライトへの2ランホームラン10―0コールドゲームが成立。前橋育英関東大会に王手としました。

 

前橋育英の梶塚は去年からポテンシャルを感じさせる投手であり、来年の夏には確実に群馬を代表するピッチャーになっていると思います。歴代の前橋育英の投手を超えられるような活躍を期待したいです。

 

館林は強豪前橋商を破ってのベスト8。夏にはこちらも強豪樹徳を9回逆転サヨナラで打ち破るなど力は確実つけています。2番手の八下田投手は力強いストレートが目をひきました。丸山と剣持にこそホームランは打たれましたが、全体的には前橋育英打線が打ちあぐねていた印象です。一冬超えてさらに力をつけてほしいと思えるピッチャーでした。

 

秋季群馬県大会準々決勝 高崎城南球場

館  林 000 000|0  今井(10/3)、八下田(40/3)

前橋育英 131 302|10 梶塚(5)、武藤(1)

 

 館  林  打安点   前橋育英  打安点

6  家 冨 200  9  丸 山 333

7  酒 井 200  6  中 村 210

8  清 水 200  4  剣 持 323

3  吉 田 200  5  森 脇 321

5  白 澤 200  17 梶 塚 200

2  相 沢 200  3  吉 澤 101

5  大和田 200  7  岡 部 310

1  今 井      (1)武 藤

(1)八下田 200  2  須 永 312

4  塩 田 200  8  川 原 210

 

投手成績

館 林 回   安三四責 前橋育英 回  安三四責

今 井 1.0 4014  梶 塚 5  0700

八木田 4.0 7116  武 藤 1  0100