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春の甲子園準々決勝 健大高崎(群馬)―秀岳館(熊本)

健大高崎の先発は伊藤。初回からボールが高く、秀岳館の3番木本2ランホームランを浴び、先制されます。

 

秀岳館の先発は川端。130km/h後半~140km/h前半のストレートとキレの良いスライダーとカーブを交えて打者を打ち取っていきます。初回は1アウト3塁のピンチを2番小野寺、3番山下、4番渡口を三者連続三振に打ち取ります。3回は0アウト1,2塁のピンチを安里、小野寺を打ち取り、山下にはセンター前へ打たれますが、センター藤本の好返球で2塁ランナーをホームで刺し、0に抑えます。健大高崎としては点を取られた後、ここで1点でも取れれば試合の流れも違っていたと思うので痛かったですね。

 

チャンスを逃し、流れは秀岳館のまま4回は2アウト1,3塁から9番川端、1番半情、2番渡辺3連続タイムリ4点を追加します。

 

川端に7点の援護は十分すぎました。2点を失いますが、9回8安打13奪三振と見事なピッチングでした。川端は牽制を一球も投げずに、5盗塁を許しましたが、打者との勝負に集中し、相手のペースに持ち込ませんでした。

秀岳館4強 川端「打者に専念」機動破壊を“無視” - 高校野球 : 日刊スポーツ

 

健大高崎は延長再試合の疲れもあったでしょう、伊藤は本来の制球が見られませんでした。それでも竹本、小野が秀岳館打線にまずまずのピッチングを見せたのは収穫でしょう。

 

この甲子園でも機動力を使い賑わしてれました。夏に向けての課題も多く出たでしょう。湯浅キャプテンを中心に夏も機動破壊を轟かせてほしいです。

 

選抜甲子園準々決勝 甲子園球場

秀岳館  201 401 001|9 川端(9)

健大高崎00 001 100|2 伊藤(32/3)、竹本(21/3)、小野(3)

春の甲子園2回戦再試合 健大高崎(群馬)―福井工大福井(福井)

先発は両チームとも前の試合とは異なり工大福井は加藤健大高崎向井でした。向井は秋は2番手投手で、ここまで投げなかったので怪我なのか調子が悪いのかなと思いましたが、ここで先発に抜擢されました。

 

向井は130km/h中盤のストレートとスライダー、チェンジアップのコンビネーションで抑えていきます。ストレートは荒れていましたが、スライダーはしっかり膝元に落ちて三振を奪ってましたね。

 

健大高崎は打順を大幅に入れ替えました。初回1番に座った安里が塁に出ると、すかさず盗塁。小野寺が進塁打で3塁に送り、4番から3番になった山下イムリを放ち、先制。1アウト後、5番に上がった高山がレフト前ヒットでチャンスを広げ、6番大越レフトへ2塁打2点追加、1番から7番になった今井レフトへタイムリを打ち、さらに1点を追加。4点を先制し、主導権を握ります。

 

4回には今井イムリー3ベース大柿スクイズ、そして今大会2本目となる山下満塁ホームランでこの回一挙6点、4回までに10点を取り、序盤で試合を決定づけます。

 

向井は四球でランナーを出しますが、要所要所で三振を奪い、8回の0アウト3塁のピンチにも3つの三振を奪い、点を与えません。9回は失策絡みで2点を失いますが、9回170球3安打11奪三振2失点の力投で見事完投勝利を上げました。

 

向井が大きな仕事をやり遂げましたね。伊藤をしっかり休ませました。次は秀岳館。かなり厳しい相手ですが、接戦に持ち込んで、勝ち上がってほしいです。

 

選抜甲子園2回戦(再試合) 甲子園球場

工大福井 000 000 002|2  加藤(32/3)、中田(1/3)、氏家(4)

健大高崎00 600 00X|10 向井(9)

春の甲子園2回戦 健大高崎(群馬)―福井工大福井(福井)

健大高崎は3回に2アウト1,2塁から小野寺インコースのボールをうまく打ち、2点を先制。その後、安里セーフティースクイズ山下ライトへのタイムリー3ベースでさらに2点を追加します。

 

健大高崎の先発は伊藤。130km/h中盤のストレートとブレーキが利いたスライダー、チェンジアップで4回まで0を刻みます。しかし、5回2アウトからヒット、四球、四球で満塁とすると、5番島谷3ベース3点を還します。四球2つがもったいなかったですね。4点あるのでもっと余裕をもってほしかったです。

 

その裏に渡口イムリ5点目を取りますが、6回にまた再び2アウトから、2ベース、四球、ここで伊藤から小野にスイッチをし、四球で満塁とすると、3番井上2ベースで一気にランナー全員が還り、5―6と逆転に成功します。小野は悪くはなかったですが、やはりスピードボールだけでは打たれてしまいますね。

 

健大高崎は7回に山下犠牲フライ同点としますが、9回表に8回から登板していた竹本が4番山岸に勝ち越しを許します。

 

しかし、9回裏2アウト2,3塁で工大福井のピッチャー摺石が2塁ランナーの安里がよそ見をしていたため2塁へ牽制すると、これを見た3塁ランナーの小野寺は投げた瞬間躊躇なく、ホームへ突っ込む。送球は間に合わず、小野寺が還ってきて土壇場で同点とします。

 

このプレーはサインらしいですね…。とても驚きました。

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延長に突入し、ともにチャンスはつくるものの、工大福井の摺石氏家が、健大高崎はマウンドに戻ってきた伊藤が、踏ん張り延長15回引き分け再試合となりました。

 

12回から登板した工大福井の氏家は甲子園初登板とは思えないピッチングでした。登板直後は荒れていましたが、試合が進むにつれ、ボールを低めに集め、いいピッチングを見せてもらいました。再試合では先発もあるのではないでしょうか。

 

健大高崎は延長からフライアウトが多かったですね。とてももったいないと思いました。投手の竹本、小野の内容はそこまで悪くなかったので次も投げることになるでしょう。守備陣もとてもよく守ってくれました。

 

明後日再試合となりますが、まずはゆっくり休んで、次に備えてほしいと思います。両チームともお疲れ様でした。

 

選抜甲子園2回戦 甲子園球場

工大福井 000 033 001 000 000|7 摺石(11)、氏家(4)

健大高崎 004 010 101 000 000|7 伊藤(52/3)、小野(12/3)、竹本(12/3)、伊藤(6)

春の甲子園2回戦 報徳学園(兵庫)―前橋育英(群馬)

前橋育英の先発は根岸

 

1アウト後、2番永山のセーフティーバントがヒット、その後2連続四死球で1アウト満塁とします。この永山のセーフティーバントがとても大きかったですね。根岸がかなり揺さぶられました。5番の神頭のショートゴロの間に1点報徳学園先制。このときショート堀口が若干ファンブルしてしまい。もしここで併殺打をとれていればまた違った展開になっていたのでしょうが…。続く池上長尾イムリであっという間に4点を先制します。根岸も3本ヒットを打たれてまともに打たれたヒットは無かったのですが、苦い甲子園のマウンドとなってしまいました。

 

報徳学園の先発は西垣

 

4点を先制してもらい、かなり伸び伸びと投げていた印象です。キャッチャーの篠原と息ピッタリでインコースのストレートはキッチリ見せ球で、アウトコースのストレートを軸にフォーク、スライダーとカウントを稼いで打ち取るピッチング。今日の西垣はこの4点で充分でした。9回4安打10奪三振完封勝利。

 

前橋育英打線は西垣のカウントを取る甘いボールを見逃し、難しいボールに手を出していました。4点ビハインドで2度の盗塁を刺されたのも痛かったです。

 

2回から前橋育英は根岸から丸山にスイッチ。140km/h前後のストレートを武器に報徳打線を翻弄します。適度に荒れてるボールでゴロとフライを量産。ストレートが走っている証拠です。結果的には7回4安打無失点の完璧なピッチングでした。

 

丸山は報徳打線を完璧に封じたのは夏に向けてかなりの自信になったでしょう。関東大会から通じて、27回無失点。強豪相手に臆しないピッチングを見せてもらいました。吉澤も復帰するでしょうし、さらにいいチームになることを期待します。

 

選抜甲子園2回戦 甲子園球場

前橋育英 000 000 000|0 根岸(1)、丸山(7)

報徳学園 400 000 00X|4 西垣(9)

 

春の甲子園1回戦 健大高崎(群馬)―札幌第一(北海道)

健大高崎のキャプテン、1番ショートとチームの要湯浅が一ヶ月前に右手首を骨折。チームにとってはかなり痛い離脱ですが、この試合ではセカンドを守る安里がショート、セカンドに大越、1番に今井を置く布陣になりました。

 

健大高崎の先発は伊藤。初回ヒット、死球、エラーで2アウト満塁にするが、6番宮沢をセカンドゴロに打ち取ります。

 

健大高崎は2回、先頭の渡口がエラー、高山が2ベースで出塁すると、大越がライトの頭を越す先制のイムリー2ベースとなりました。その後、2アウト3塁とすると、1番の今井レフトへタイムリで3―0と差を広げます。

 

6回に1点を失いますが、7回には安里イムリ、そして山下満塁ホームランで一挙5点を奪い、続く8回は代打、上野ホームランで11―1と大差をつけます。伊藤は7回無失点の好投、8回は小野、9回は竹本が抑えました。

 

健大高崎としてはいいところを存分に発揮した試合でした。

 

湯浅の代わりに入った、大越、今井が活躍するのはとても大きいですね。こういった選手が活躍するのはチームに勢いを与えるでしょう。

 

伊藤は7回3安打5四死球0失点。四死球は多かったですが、コーナーを丹念についていた印象です。小野は最速144km/h、1回3奪三振、ストレートに力があり、フォークも結構落ちてましたね。ただやはり竹本もですが、制球が不安定ですね。接戦では出しづらいでしょう。基本伊藤、向井の継投になっていくと思います。

 

次の試合は工大福井と仙台育英の勝者ですが、どちらが来ても厳しい戦いになるでしょう。いい試合を期待します。

 

選抜甲子園1回戦 甲子園球場

札幌第一 000 001 000|1  富樫(21/3)、前田(41/3)、菅野(11/3)

健大高崎 032 000 51X|11 伊藤(7)、小野(1)、竹本(1)

 

 

春の甲子園1回戦 中村(高知)―前橋育英(群馬)

群馬県勢の試合だけ感想を書いていきたいと思います。

 

前橋育英の先発は丸山。秋ではエースだった吉澤が選抜直前で怪我をし、ベンチ外となりました。

まずは初回、いきなり先頭打者に死球を与えますが、その後はストレートで三者連続三振に打ち取ります。

 

中村の先発は北原。中村は21世紀枠ですが、部員16人で秋の高知県大会では明徳義塾相手に2―0の完封勝ちで優勝。四国大会では初戦の英明に敗れはしたものの、延長13回5―7と健闘しました。その原動力がエースの北原です。

初回北原はとにかく低めに集め、三者凡退に抑えます。このとき前橋育英打線が打っていったボールは3人とも全てカーブでした。

 

続く2回、前橋育英打線は4番飯島、5番戸部の連続ヒットでチャンスを掴み、6番堀口の送りバントで1アウト2,3塁のチャンスを作り、公式戦初打席の田中インコースのストレートを上手くレフトに運び、前橋育英2点を先制

 

3回にも前橋育英は2本のヒットを打ち、ここから中村バッテリーは配球をカーブ主体からスライダー主体に切り替えたように見えました。飯島、戸部をストレートでカウントを稼ぎ、スライダーで連続三振に打ち取ります。

 

中村打線も徐々に丸山のストレートを捉え始めます。6回に先頭の大崎にヒットを打たれたところで丸山から皆川にスイッチ。秋の大会では吉澤→丸山の継投が基本で上手くいっていたためやはり吉澤不在はとても手痛く感じます。

皆川はいきなり牽制悪送球で2塁へランナーを進めますが、続く伊与田のショートゴロで2塁ランナーを刺せたのはとても大きかったと思います。その裏、小池丸山のタイムリーで3点を追加

8回からは根岸が投げ、9回に1点を失いますが、5―1前橋育英が勝利しました。

 

丸山、皆川、根岸の投手陣が全員マウンドを経験したのはとても大きかったですね。とくに根岸は去年の秋の大会はコントロールで苦しみましたが、9回のあの球場の雰囲気の中でも堂々と投げられたのがよかったです。ただやはり吉澤の不在は痛く感じますね。報徳戦は誰が先発でいくのか、とても重要だと思います。

中村は北原を中心に守備も堅く、いいチームでした。けして夏秋の好成績はフロックではないです。夏も期待していきたいです。

 

選抜甲子園1回戦 甲子園球場

中村   000 000 001|1 北原(8)

前橋育英 020 003 00X|5 丸山(50/3)、皆川(2)、根岸(2)

 

第89回選抜高等学校野球大会、2017年春の甲子園ベスト8予想

①【至学館―呉、日大三履正社

  • やはり注目の日大三履正社の勝者がここのブロックを勝ち上がるか。共にハイレベルな投手と打線を擁してるチーム、激闘が予想される。開幕戦は至学館と呉の初出場同士の対戦。至学館は秋の大会で見せた粘り強さを発揮したい。呉は中村監督の手腕に期待。

②【熊本工―智弁学園高岡商盛岡大附

  • 連覇がかかる智弁学園は前チームから打線を引っ張る福元、太田がエース松本を援護したい。対する熊本工は最速149km/h右腕、山口が勢いを止められるか。盛岡大附は強打者の植田が1番に座り、チームに勢いを与え、平松、三浦の投手陣で逃げ切りたい。高岡商は土合、伏見、山田の投手陣で活路を開く。

③【報徳学園―多治見、中村―前橋育英

  • 報徳学園前橋育英の争いか。報徳学園は1年春からレギュラーショートの小園や篠原、神頭、片岡など打線の破壊力は抜群。エースの西垣をしっかり援護したい。多治見は河地の投球に全てがかかる。前橋育英は秋のエース吉澤が怪我で離脱。それでも丸山、皆川、根岸と強力な投手陣で勝ち進みたい。中村は秋の県大会で明徳義塾に完封勝ち。そのエースの北原がロースコアに持ち込みたい。

④【創志学園福岡大大濠東海大市原望洋滋賀学園

  • どのチームが出てきてもおかしくないブロック。創志学園はエースの難波を打線がどこまで援護できるか。福岡大大濠は三浦、古賀のプロ注目バッテリーで突き進みたい。東海大市原望洋は関東No.1右腕の呼び声高い金久保を中心に打線も強力。滋賀学園は前年の選抜のエース神村が秋の大会では不調だったが棚原が台頭。キャッチャーの後藤が投手陣を上手くリードしていきたい。

⑤【健大高崎札幌第一福井工大福井仙台育英

  • ここもどこが出てきてもおかしくないブロック。健大高崎は湯浅、小野寺の1,2番が塁を賑わし、安里、山下で還したい。札幌第一福井工大福井は強力打線が武器。しっかりと投手陣を援護したい。仙台育英はエース長谷川を中心に攻守で高いレベル。神宮大会で敗れた履正社にリベンジを。

⑥【高田商―秀岳館作新学院帝京五

  • 秀岳館作新学院の争いか。高田商はサウスポー古川がどこまで食らいつけるか。秀岳館は田浦、川端の両サウスポーに加え、木本、廣部と前チームからの主力が健在。夏春連覇を目指す作新学院は全国制覇を経験した鈴木、添田の1,2番でかき回し、エースの大関を援護する。帝京五は就任わずか1年で甲子園へ導いた元プロの小林監督にその手腕に期待がかかる。エースの岡元、強打のキャッチャー篠崎を中心に約半世紀ぶりの春の聖地で暴れる。

⑦【東海大福岡神戸国際大附早稲田実明徳義塾

  • 早稲田実明徳義塾のカードの勝者がここのブロックを勝ち上がるか。東海大福岡は右サイドの安田を粘り強い打線が援護する。神戸国際大附は4番のキャッチャー猪田や片岡らが黒木、岡野の投手陣を楽にしたい。早稲田実は清宮が機能しなくとも勝ち上がっており、底力はかなりのもの。明徳義塾は西浦を中心に相手投手陣を攻めたて、エース北本で逃げ切りたい。

⑧【静岡不来方宇部鴻城大阪桐蔭

  • 静岡と大阪桐蔭の争いか。静岡は左の池谷、右の竹内の二枚看板でリズムを作りたい。不来方はエースの小比類巻を中心に突破口を開いていきたい。宇部鴻城は好ショート嶋谷を中心に強力打線が武器。大阪桐蔭は根尾、藤原、中山ら下級生がエース徳山を援護する。

 

太字が一回戦突破、赤文字太字がベスト8と予想します。群馬勢に甘いのは気のせいです。

ついに開幕まで約1週間。選手たちの活躍を期待します。