後期優勝するためには1勝も落とせない群馬の先発は14勝1敗と抜群の安定感を誇る青柳正輝。
ここ数試合打ち込まれることも目立ちますが、ランナーを出しながらも3回まで0に抑えます。
茨城の先発もエースの小沼健太。長身から投げ下ろすストレートが最大の右腕です。
2回には0アウト1、2塁のピンチを作りますが、後続を打ち取るなど、こちらもランナーを出しながらも0に抑えます。
試合が動いたのは3回の群馬の攻撃。先頭の1番ポロが2球目を叩き、ライナーでぐんぐん伸びていきレフトスタンドへ。リーグ断トツトップの25号ホームランで群馬が先制します。
試合が動くと慌ただしくなるのが野球。4回茨城の攻撃、5番寺嶋がヒットで出塁すると、6番ジュニアの打球はサードへ。併殺を狙いセカンドへ送球した富田が悪送球し、オールセーフとなると7番鴨志田もヒットで続き0アウト満塁。そして8番楠がレフトオーバーの2点タイムリー2ベースを放ちすぐさま茨城は逆転とします。
その後は両投手ランナーを出しながらも、粘りのピッチング。青柳は8回まで投げ10安打を浴びるものの2失点の粘投。9回は群馬のマウンドには出戻りしてきたセンテノが登板。1回を1奪三振パーフェクトに抑えるピッチング。
茨城の先発、小沼も8回まで強力群馬打線を1点に抑えるピッチング。9回にもマウンドに上がります。先頭の9番笠井にヒットを打たれ、その後も1アウトから2番青木にヒット、3番鹿沼には四球を出し1アウト満塁のピンチ。しかし、速水をレフトライナーに打ち取り2アウトまで扱ぎつけます。
5番小黒に代打、柴田が起用され、2球目を叩き三遊間を抜く同点タイムリーでついに群馬が追いつきます。
さらに続く6番井野口がライトへのタイムリーで群馬が逆転サヨナラ勝ち。
どちらも残塁数が二桁でしたが、最後の最後で群馬がチャンスをものしたという試合。
茨城は初回に2アウト1塁から4番丸茂がレフト線への2ベースを放ちますが、1塁ランナーがファウルだと思いスタートを切っておらず、3塁で止まったり、逆転後も0アウト満塁のチャンスを作りましたが、無得点に終わるなど攻撃面で勿体ない場面が多かったです。