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明治神宮大会2回戦 星稜(北信越)―広陵(中国) 世代を代表するエース、圧巻のピッチング

広陵の先発は背番号10のサウスポーの石原。 セットから体全体を使ったフォーム、左腕をギリギリまで体で隠し、130中盤のストレートと100キロ台のカーブを交える緩急を使ったピッチング。3回まではインコースを執拗に攻め、130中盤ながら、ストレートで星稜打線から空振りを多く奪い、1安打6奪三振と好投します。

 

星稜の先発は注目の奥川。先頭の岑の初球から148km/hを記録します。球速だけではなく変化球も冴えわたります。3回まで7つの三振を取りますが、その内5つが変化球。大きく縦に割れるスライダー、さらには130中盤で鋭く落ちるフォークがあり、完成度では高校生の中では頭1つ抜けている感があります。

 

0-0のまま4回の星稜の攻撃。ここまで石原に苦しめられてきましたが、1アウトから1年生の4番内山インコースのストレートをレフト線に落とし、2ベースで出塁。続く5番奥川が初球高めに浮いたストレートを弾き返し、ライトの頭上を越える2ベースで内山が生還。自らのバットで先制します。

 

その後、星稜打線が爆発。6番福本、8番有松、1番山本のタイムリー、さらに1イニング2打席目の内山もタイムリーで打者12人一挙7得点のビックイニングとします。

 

広陵の2番手は今夏甲子園のマウンドを経験した背番号1の河野。4回途中の2アウト満塁という厳しい場面での登板で、押し出し四球と内山にタイムリーを浴びましたが、140前後の球速で、この日の最速は145km/h。120中盤のスライダーはキレがあり、2回1/3を4つの三振を奪い無失点。3番手のサウスポーの森もエラー絡みで2点を失いますが、最速142km/hを計測。石原を含め、広陵投手陣の層の厚さが際立ちます。

 

7回表終了時点で9―0.広陵は1アウトから1年生の3番宗山がショート内野安打で出塁。宗山は初回に奥川のこの日最速の149km/hをライトへキレイに弾き返し、直後に盗塁を決め、スタメンメンバーでは唯一三振無し。今後が楽しみな選手の1人です。

 

宗山が出塁しますが、立ちはだかるのは奥川。4番中村をショートフライ。5番澁谷は今日冴えわたったフォークで11個目の三振で試合終了。結局奥川は7回3安打11奪三振無四球完封という、圧巻のピッチング。今年のドラフトに入っても上位で指名されるのは間違いないでしょう。さらに冬を超えてどんな投手になるのか楽しみです。

 

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明治神宮大会2回戦 神宮球場

星稜 000 700 2|9 奥川(7)

広陵 000 000 0|0 石原(32/3)、河野(21/3)、森(1)

 

  星 稜  打安点    広 陵  打安点

4  山 本 521  3   岑  300

8  東海林 310  6  中 冨 210

5  知 田 311  (H)馬 場 100

6  内 山 322  4  宗 山 320

1  奥 川 421  (R) 新

3  福 本 321  5  中 村 300

9  岡 田 101  9  澁 谷 300

7  有 松 411  7  児 玉 200

2  山 瀬 301  8  藤 井 200

            2  秋 山 200

            1  石 原 100

            (1)河 野 

            (H)渡 部 100

            (1) 森

 

投手成績

星 稜 回  安四三責  広 陵 回   安四三責

奥 川 7  30110  石 原 3.2 7367

             河 野 2.1 3140

              森  1   1110