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選手権群馬大会3回戦 富岡―東農大二 我慢の延長12回の闘い

シードの農大二は注目のエース經田がこの大会初登板。初回はテンポよく3者凡退で終えます。

 

富岡の先発は背番号17のサウスポー寺島。100km/h台の変化球を低めに集め、毎回ピンチは作るものの、要所要所を締め、農大二の強力打線を無失点で抑えます。

 

初回は完璧に抑えた經田ですが、コントロールが乱れ、2アウト満塁のピンチを作ると、富岡9番矢野三遊間を破るタイムリ先制。さらに続く1番竹井が右中間を深々とやぶる走者一掃タイムリー3ベースでさらに3点を追加。この回4点を先制します。

 

さらに富岡は5回には2回途中からリリーフしている菅澤を攻め、1アウト1,3塁のチャンスを作り、4番櫻澤はスクイズを仕掛けますが、バットが空を切り、3塁ランナーがタッチアウト。櫻澤も三振に倒れ、菅澤がピンチを切り抜けます。

 

毎回チャンスは作るが、点に結び付かない農大二は5回。2アウトから2番菅澤がショート内野安打で出塁し、2塁へ盗塁。これをキャッチャーが悪送球をし、3塁へ。3番稲葉レフト前タイムリでようやく1点を還します。

 

さらに6回。先頭の經田は先発の寺島にボールが慣れてきたのか粘りをみせます。ここはファーストゴロに倒れますが、続く6番依田の代打野村がレフトフェンス直撃の3ベースヒットで出塁。続く7番田中は死球で出塁し、8番大塚はセカンドゴロ。セカンドは併殺を狙いショートへ送球します。しかしショートが併殺完成を焦ったか、送球が取れず、3塁ランナーは生還。なおも1アウト1,2塁のピンチから9番中島は死球。1番寺嶋はショートゴロ、併殺取れずに3塁ランナーが生還し、1点差とします。

 

続く7回にも、農大二は前の回からリリーフしている山田を攻め、2アウト2塁とし、7番キャプテンの田中ライト前のタイムリでついに同点に追いつきます。

 

直後の8回、富岡は1アウト1,2塁のチャンスを作りますが、6番神戸が併殺に倒れ、勝ち越せず。

 

農大二は9回裏に1アウト満塁のサヨナラのチャンスを向かえますが、7番田中はチェンジアップで三振、8番大塚もセカンドゴロに倒れ、富岡ピッチャー山田が絶体絶命のピンチを切り抜けます。

 

延長戦に突入し、両者一歩も譲らず向かえた延長12回裏、農大二の攻撃。2アウトから8番大塚が四球、9番中島が2ベースヒットで繋げると、1番寺嶋は敬遠で歩かされ、2アウト満塁。最大のチャンスに代打の小亀が振り抜いた打球はレフトオーバーのサヨナラタイムリとなり、延長12回に決着をつけました。

 

富岡は2回の集中打は見事でした。6回に1点差まで迫られたときはこのまま農大二が押し切るだろうと思いましたが、同点に追いつかれたあとよく粘り、山田の好投が光りました。

 

農大二は8回1/3を無失点と好リリーフした菅澤が流れを呼び込みました。延長11回からリリーフした2年生左腕の阿部も見事でした。ただ經田の乱調は気がかりです。なんとか立ち直ってこの勝ちとともに勢いに乗ってほしいです。

 

選手権群馬大会3回戦 城南球場

富 岡 040 000 000 000|4 寺島(52/3)、山田(6)

農大二 000 012 100 001|5 經田(12/3)、菅澤(82/3)、阿部(2)

 

  富 岡    打安点   農大二   打安点

4   竹 井 513  6   寺 嶋 601

2   鈴 木 300  7   諸 藤 100

(2) 富 岡 210  (1) 菅 澤 320

61  山 田 420  (H) 寺 口 110

5   櫻 澤 100  (R) 加 藤

9   吉 原 300  (1) 阿 部

3   神 戸 510  (H) 小 亀 111

7   山 口 100  8   稲 葉 421

(H7)神 岡 400  (8) 小 内 210

1   寺 島 100  9   須 永 400

(6) 狩 野 300  17  經 田 500

8   矢 野 511  3   依 田 200

             (H3)野 村 310

             4   田 中 521

             2   大 塚 401

             5   中 島 520

 

投手成績

富 岡 回   安四三責  農大二 回   安四三責

寺 島 5.2 7521  經 田 1.2 3204

山 田 6.0 4542  菅 澤 8.1 2440

              阿 部 2   1030