先発は両チームとも前の試合とは異なり工大福井は加藤、健大高崎は向井でした。向井は秋は2番手投手で、ここまで投げなかったので怪我なのか調子が悪いのかなと思いましたが、ここで先発に抜擢されました。
向井は130km/h中盤のストレートとスライダー、チェンジアップのコンビネーションで抑えていきます。ストレートは荒れていましたが、スライダーはしっかり膝元に落ちて三振を奪ってましたね。
健大高崎は打順を大幅に入れ替えました。初回1番に座った安里が塁に出ると、すかさず盗塁。小野寺が進塁打で3塁に送り、4番から3番になった山下がタイムリーを放ち、先制。1アウト後、5番に上がった高山がレフト前ヒットでチャンスを広げ、6番大越がレフトへ2塁打で2点追加、1番から7番になった今井がレフトへタイムリーを打ち、さらに1点を追加。4点を先制し、主導権を握ります。
4回には今井のタイムリー3ベース、大柿のスクイズ、そして今大会2本目となる山下の満塁ホームランでこの回一挙6点、4回までに10点を取り、序盤で試合を決定づけます。
向井は四球でランナーを出しますが、要所要所で三振を奪い、8回の0アウト3塁のピンチにも3つの三振を奪い、点を与えません。9回は失策絡みで2点を失いますが、9回170球3安打11奪三振2失点の力投で見事完投勝利を上げました。
向井が大きな仕事をやり遂げましたね。伊藤をしっかり休ませました。次は秀岳館。かなり厳しい相手ですが、接戦に持ち込んで、勝ち上がってほしいです。
選抜甲子園2回戦(再試合) 甲子園球場
工大福井 000 000 002|2 加藤(32/3)、中田(1/3)、氏家(4)
健大高崎 400 600 00X|10 向井(9)