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秋季群馬県大会2回戦 東農大二―伊勢崎清明

2回戦屈指の好カードのこの試合。昨年の秋もこのカードで対戦し、2―1で伊勢崎清明に軍配。

伊勢崎清明は2014年夏に準優勝を果たし、その後も安定してベスト8に名を連ねている。今年の夏もベスト4だ。

一方の東農大二は2013年夏に準優勝を果たした後は結果が残せず、今年の夏も3回戦敗退。伊勢崎清明とは対照的なチームとなってしまっている。

 

<<試合経過>>

東農大二の先発は経田。初回にいきなり先頭バッターにヒットを打たれ、バントと死球で1アウト1、2塁のピンチを背負う。だが4番の霜田を三振に打ち取り、5番も打ち取り、ピンチを脱した。

伊勢崎清明の先発は霜田。霜田は力のあるストレートと切れのあるスライダーで初回を三者連続三振の好スタート発進となった。

経田は打たせて取るピッチング、霜田は三振を取るピッチングで試合は硬直状態に。

試合が動いたのは5回、農二の7番依田がライトへの本塁打で待望の1点をもぎ取る。8回にも4番須永のタイムリーで1点を加え、2―0とした。

9回、2点を追う伊勢崎清明は先頭の3番荒木がセンターへ2ベース、その後2アウトとなり、6番川島がレフトへタイムリーとなり1点差。続く代打もレフト前にヒットを放ち、2アウト1、3塁とするが、続くバッターがセカンドゴロで試合終了。2―1東農大二が投手戦を制した。

 

<<寸評>>

東農大二のエース経田、伊勢崎清明のエース霜田、どちらも前評判が高く、投手戦が予想されたけど、実際その通りになった。

経田は初回コントロールが、ばらついていたけど、4番の霜田を外角低めいっぱいのストレートで見逃し三振に取ってからコントロールが安定しだして、波に乗っていった。その後も打たせて取るピッチングで清明打線を手玉に取っていた。守備もしっかり安定していましたね。

霜田は3回まで1安打6奪三振の完璧なピッチング。ワンチャンスを活かした農二が一枚上手だったが、経田に引けを取らないピッチングだった。

ただホームランを打たれた5回には雨が降り出し、それが霜田のリズムを若干狂わせたかもしれない……。雨が降った回は本当にこの回だけだった……。そして8回は足がつったのか霜田は頻りに右足を気にしていた。結局それも点に繋がってしまった。

経田は9回7安打2四死球7奪三振1失点

霜田は8回6安打2四死球8奪三振2失点

どちらもナイスピッチングだった。霜田は県内ナンバーワンのピッチャーになれる可能性を十分に秘めている。この敗戦は決して無駄にはならないと思う。一冬越えた伊勢崎清明に期待したい。

そして農大二はここ数年結果を残していないが、この一戦で優勝候補まで名乗りを上げたのではないだろうか。経田を中心に復活した農大二高を見せてほしい。

 

秋季群馬県大会2回戦 前橋市民球場

伊勢崎清明 000 000 001|1  霜田(8)

東京農大二 000 010 01X|2  経田(9)