きゅーいちのあれ(仮)

だいたい野球のこと

19.09.01 秋季高校野球群馬県大会1回戦 高崎商-吉井

シード高崎商と吉井の対決。

 

高崎商の先発は原田。大きいテイクバックから投げ下ろす2年生右腕。

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高崎商、先発原田

初回はボールが上擦ることが多く、3四球で満塁としますが、6番伊藤をファーストゴロに打ち取り、0に抑えます。

 

吉井の先発も2年生右腕の片山。こちらは小さいテイクバックが特徴的です。

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吉井、先発片山

片山は初回、先頭の1番清水にセンター前ヒットを打たれ、送りバントでピンチを背負いますが、3番竹内をショートライナー、4番小池をレフトフライに打ち取ります。

 

試合が動いたのは2回高崎商の攻撃。先頭5番の岡田が初球を叩くと、右中間をあっという間に切り裂いて、3ベースヒット。1アウト後、7番渡辺が3-1からスクイズを決め、手堅く先制します。吉井としては簡単にやらせすぎたかな、という印象。もう少し警戒してもよかったのではないでしょうか。

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夏からマスクを被る1年生キャッチャー渡辺

さらに3回は3番竹内、5番岡田、6番堤のタイムリーでさらに4点を加え、試合を優位に進めます。 

 

序盤こそ制球を乱した高崎商、先発原田でしたが、3回以降はそれが嘘のようにストライクが先行し、吉井打線に隙を与えません。

www.hb-nippon.com

この記事で堤監督が「時にいきなりコントロールが乱れてしまうことがある」と語っていますが、それが初回だったのでしょうか。

 

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2番手で力投した横尾

 

高崎商打線は2番手の横尾から1点、そして6回再びマウンドに戻ってきた片山から4点を奪い6回コールド勝ちでシード校の強さを発揮しました。

 

高崎商打線ですが、3番竹内、4番小池、5番岡田で11打数7安打7打点としっかり役割を果たしました。竹内は低めの変化球を上手く拾う上手さがあり、小池と岡田は力強さが印象的で、もう少しでフェンスオーバーという当たりもありました。上位打線は県内でも屈指ではないかと思うので注目していきたいです。

 

 

秋季群馬県大会1回戦 高崎商―吉井 前橋市民球場

吉 井 000 000|0  片山、横尾、片山―横尾、大河原、横尾

高崎商 014 014|10 原田―渡辺

 

  吉 井  打安点    高崎商  打安点

626大河原 210  7  清 水 310

9  西 澤 200  8  島 田 210

161片 山 200  3  竹 内 423

7  田 村 300  9  小 池 321

8  河 合 100  (R)野 崎

5  伊 藤 300  4  岡 田 433

3  田 口 310  6   堤  312

4  鈴 木 200  2  渡 辺 101

212横 尾 100  5  山 口 300

            1  原 田 320

            (R)三 浦

 

投手成績

吉 井 回   安球振責  高崎商 回  安球振責

片 山 2.2 5205  原 田 6  2530

横 尾 2.1 3101

片 山 0.2 4104

19.08.31 秋季高校野球群馬県大会1回戦 前橋工-安中総合

1回戦屈指の好カードとなったこの試合。

安中総合の先発は清水。初回1番小林悠にセンター前ヒットを打たれますが、後続を打ち取り、初回を0で終えます。

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安中総合、先発清水

前橋工の先発は佐藤。長身から威力のあるストレートが武器の右腕です。こちらも初回先頭の1番内山にレフト前ヒットを打たれるなど1アウト1、2塁のピンチを背負いますが、0に切り抜けます。

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前橋工、先発佐藤

清水は力強いストレートと代名詞となっている切れ味鋭いスライダー前橋工打線を封じます。一方の佐藤ですが、こちらもストレートには力強さはありますが、変化球がゾーンに入らない。観客席からも変化球のときフォームが緩くなり何を投げるか分かってしまう。

その佐藤を早くも安中総合打線が捉えます。2回、6番佐藤のライト前ヒットで7番外処は送りバント、これを佐藤がお手玉をしてしまい0アウト1、2塁。8番梅澤はキッチリと送り、9番片岡がストレートを捉え、センターへの2点タイムリーヒットで安中総合が先制します。

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先制タイムリーを含む3打点の活躍の安中総合、片岡

3回にも外処がタイムリーを放ち、早くも佐藤が降板、右アンダーハンドの布施にマウンドを託します。

前橋工打線も反撃に出ます。4回は6番井野レフト線への2ベースで1点を還すと、5回は3番狩野の打球をショートが逆を突かれた様な動きを取り、記録はレフト前ヒットで2点差とします。

しかし安中総合打線は止まりません。2点差とされた5回1アウト2塁から一挙3連打、エラーを挟み、さらに4連打を放ちこの回打者12人一挙7得点。布施は若干単調になってしまった部分もあったと思います。

前橋工は6回に1点を還しますが、7回、清水から代わったサウスポー土屋に抑えられ安中総合が打ち勝って初戦を突破しました。

この展開は予想していませんでしたが、安中総合打線の振りに強さには驚きました。特に2番の大畑と4番の中島は前チームから活躍していますがさらに力強くなった印象です。大会屈指の右腕清水と活発になった打線で、どれだけ勝ち進めるか期待しています。

前橋工は2季連続で初戦敗退。前チームからの主力はほぼ残っており、夏に強い前橋工がどのようなチームを作ってくるか。とても悔しい想いをしているだけに楽しみではあります。


秋季群馬県大会1回戦 前橋工―安中総合 太田市運動公園野球場
前橋工業 000 111 0|3  佐藤、布施、坂田―井野
安中総合 022 070 X|11 清水、土屋―大畑

前橋工業  打安点   安中総合  打安点
8  小林悠 220  5  内 山 420
6  神 山 410  2  大 畑 312
7  狩 野 411  8  檜 木 410
3  貫 井 200  3  中 島 421
9  生 形 410  19 清 水 211
2  井 野 411  9  佐 藤 210
4  中 村 310  (1)土 屋
5  岩 崎 311  6  外 処 322
1  佐 藤 100  4  梅 澤 211
(1)布 施      7  片 岡 323
(1)坂 田 110


投手成績
前橋工業 回   安球振責  安中総合 回  安球振責
 佐 藤 2.2 5413   清 水 6  9243
 布 施 1.2 7206   土 屋 1  0100
 坂 田 1.2 1200

個人的2019年秋の高校野球群馬県大会展望

【館林―樹徳ブロック】

  • 館林はピッチャー今井、キャッチャー小林の経験値豊富なバッテリーを擁する。藤岡中央明和県央は前チームから主力のメンバーが多く残る。特に藤岡中央の門馬を彷彿とさせる原田、明和県央の長身ピッチャー渡辺と投手戦が予想されそう。今夏ベスト16前橋南の本間は今夏商大附相手に5回無失点と好投を見せている。樹徳は3季連続で西邑楽との初戦。樹徳は東毛リーグでは桐生第一と同点で決着し実力伯仲。夏を経験した北爪に期待がかかる。伊勢崎工は夏悔しい思いをした更科がリベンジに燃える。福田監督率いる利根商は1年生投手星が中心になるか。

桐生第一―高崎商ブロック】

  • 桐生第一は宮下、蓼原と左右の投手が揃い、打線も廣瀬を中心に層が厚い。高崎北は今夏旋風を巻き起こした清水と山田のバッテリーが残る。今秋も旋風なるか。その高崎北に今夏初戦で敗れた前橋工はメンバーはほぼチームに残る。経験値も武器に一気に頂点を狙う。そしてその前橋工の初戦の相手は安中総合エース清水、4番中島を中心に強豪撃破へ。高崎商は今夏前橋商にサヨナラ打を打たれた原田と1年生キャッチャー渡辺を中心にシード校の実力を見せる。今夏ベスト8の市立太田、2年生から4番を打つ石田を擁する桐生市の初戦にも注目。

健大高崎―前橋東ブロック】

  • 健大高崎は長身サウスポー下が中心か。打線も戸丸、戸澤、安齋、小澤と軸は揃っている。伊勢崎商は長身右腕猿橋とサウスポーの源後に期待がかかる。前橋東は中毛リーグ優勝。ピッチャーの栗原、苗木をはじめほとんどが前チームからの主力。2年前の春は県ベスト4、夏はベスト8と自力はついてきている。桐生南高経大附の好カードにも注目。選手層が厚い東農大二、今夏準優勝の前橋商も虎視眈々と頂点を狙う。

前橋育英―伊勢崎清明ブロック】

  • 前橋育英はメンバーは大きく入れ替わるが、2年で唯一のレギュラーだったキャッチャー須永を中心に守りのチームを再び作り上げていきたい。前橋育英の初戦の相手は少人数ながらまとまったチームを作る大間々と4番でピッチャーも務める松岡、キャッチャーとしてセンスが光る篠原が中心の中央中等の勝者。どちらが来ても手強い相手だろう。嬬恋は強打のキャッチャーの出水に注目。伊勢崎清明は投げっぷりのよいサウスポー加川や長身1年生ピッチャー清水などバリエーション豊富。打線も好走守にセンスがある長瀬がおり、関東大会出場を狙う。富岡は1年生ピッチャーの三浦は今夏前橋商に6回2失点の好投。この秋も好投を見せるか。今夏ベスト4の関学大、ベスト8の商大附もこのブロックで再び上位を狙う。

19.07.07 選手権群馬県大会1回戦 中央中等―安中総合

中央中等の先発は3年生右腕の名古屋。初回は1アウトから2番大畑が右中間への2ベース、さらに中継がもたつく間に3塁を陥れる好走塁でいきなりのピンチでしたが、3番檜木を浅いレフトフライ、4番中島をセカンドゴロに仕留め、ピンチを脱します。

 

安中総合の先発は2年生エースの清水。こちらも初回、2番金井に四球を与え、3番中林のところでスチール。キャッチャーの悪送球も重なり、表と同じ1アウト3塁の状況を作ります。しかしこちらも中林は浅いレフトフライ、4番松岡はスライダーで三振と清水が得点を与えず。最速141km/hを記録するなど、上々の立ち上がり。

 

その後は低めを丁寧に集める名古屋と130中盤から後半のストレートと落差のあるスライダーでぐいぐい攻める清水の投げ合い。

 

均衡が破れたのは6回裏、中央中等の攻撃。先頭の2番金井が膝下の変化球を引っ張り、ライト線への3ベースでチャンスを作ると、続く3番中林がレフトへ飛距離十分の犠牲フライを放ちついに試合が動きます。

 

その直後の7回表。安中総合は2つの四球などで、2アウト1、3塁とすると、1番駒ヶ嶺の場面で1塁ランナーがディレード気味な中途半端なスタート。キャッチャーは2塁へ送球し、1塁ランナーを挟みますが、挟殺プレーの間に送球が逸れ、その間に3塁ランナーがホームイン。すぐさま同点とします。

 

 

延長も見えてきた8回裏。中央中等は1アウトから3番中林がライトへの飛球。一度落下地点に入ったようにも見えましたが、風に流されたかライトの頭上を越える3ベースでチャンスメイク。続く4番松岡レフト前へのタイムリでついに勝ち越し。その後も篠﨑のタイムリーで1点を追加し、2点リードとしました。

 

後がない安中総合は2アウトながら満塁のチャンスにキャプテン駒ヶ嶺でしたが、セカンドゴロに倒れ、中央中等がシーソーゲームを制しました。

 

中央中等のエース名古屋はピンチでも飄々と低めに丁寧に投げていたのが印象的でした。彼をリードしていた2年生キャッチャーの篠﨑は清水から2安打放ち、スローイングでも肩の強さが目立っており、群馬を代表するキャッチャーになっていくのではないのでしょうか。

 

安中総合の清水は初回に141km/hを記録し、その後も130中盤から後半を常時記録。すでに群馬県でもトップクラスのピッチャーだと思っています。1年後どんなピッチャーになっているか非常に楽しみで、まずは秋、さらに成長した姿を楽しみにしています。

 

選手権群馬県大会1回戦 中央中等―安中総合 上毛新聞敷島球場

安中総合 000 000 100|1 清水―伊藤

中央中等 000 001 02X|3 名古屋、松岡、名古屋―篠崎

 

  安中総合  打安点   中央中等  打安点

9   駒ヶ嶺 500  8  川 島 400

4   大 畑 310  6  金 井 310

8   檜 木 400  4  中 林 311

3   中 島 410  515松 岡 410

1   清 水 300  131名古屋 410

5   内 山 110  2  篠 﨑 420

(R7)片 岡      9  篠 原 40

(H) 上 原 110  3  松 下 21

(R) 高 木      (5)長谷川

6   齋 藤 200  (3)廣 田

2   伊 藤 310  7  清 水 210 

7   中 嶋 200

(H) 外 処 100

(5) 小 池 000

 

 

投手成績

安中総合 回  安球三責 中央中等 回   安球三責

 清 水 8  7242  名古屋 7.0 4421

              松 岡 1.0 1100

              名古屋 1   0110

19.07.07 選手権群馬県大会1回戦 桐生第一―藤岡中央

11年ぶりの夏の甲子園を目指す桐生第一は二枚看板の1人、本木が先発。130中盤のストレートと120キロ前後のスライダー、100キロに満たないカーブを武器に3回まで1安打無失点と完璧なピッチング。

 

昨夏ベスト8の藤岡中央の先発は2年生右腕の原田。130前半のストレートを中心に低めに集めていましたが、初回、エラーで出たランナーを2塁に置き、4番廣瀬、6番石原イムリーで2点を先制されます。

 

さらに2回は1アウトから9番本木が2ベースで出塁すると、1番工藤ライトの頭上を越えるタイムリー3ベースでさらに追加点。その後も2番青木のタイムリーやエラーなど生じてこの回一挙5点。3回にも変わった市毛から2点を奪い桐生第一は9―0と序盤で大きくリードを広げます。

 

このペースのまま行きたい本木でしたが、1アウトから2番馬場がヒットで出塁すると、3番本木もショート内野安打で繋ぎ、4番田口にはストレートの四球で満塁とします。5番の植田はストレートを振り切り左中間への2点タイムリー2ベースで還すと、6番の馬淵のセカンドゴロの間にランナーが還り、藤岡中央はこの回3点を還します。

 

5回にも変わった宮下から1点を還すと、7回には満塁のチャンスにこの日2安打の3番本木でしたが、宮下のストレートを空を切り、得点できませんでした。

 

藤岡中央は4回から変わった背番号1の松原が4回から6回を0に抑えていましたが、7回、1アウト1、2塁から9番本木がライトへのタイムリー2ベースで1点を追加し、1番工藤を歩かせ、2番青木のタイムリーで7点差のコールドゲームが成立。桐生第一が初戦を突破しました。

 

桐生第一が打線に力強さを発揮しましたが、本木の状態がやや気になるところ。今後の起用法がどうなっていくか。2年生サウスポーの宮下は120後半のストレートと落差のある変化球が印象的。数年前のエース内池を見ているようで、それを超える投手になってほしいです。

 

藤岡中央は序盤の守備の乱れが響き大量失点。それでも地に足着いた中盤からは併殺3つ取るなど、いいプレーが出ました。先発した2年生原田は全身を使ったフォームで昨年のエース門馬を彷彿とさせます。こちらも超えるポテンシャルを秘めていると思うので、どんな投手になっていくのか期待しています。

 

選手権群馬県大会1回戦 桐生第一―藤岡中央 上毛新聞敷島球場

藤岡中央 000 310 0|4  原田、市毛、松原―植田

桐生第一 252 000 2|11 本木、宮下―星野

 

 藤岡中央  打安点   桐生第一  打安点

6  高 橋 310  4  工 藤 411

4  馬 場 320  6  青 木 433

7  本 木 421  5  山 口 411

5  田 口 200  3  廣 瀬 311

2  植 田 312  2  星 野 410

8  馬 淵 301  9  石 原 432

9  田 村 300  8  内 田 41

13 原 田 210  7  塚 越 21

3  田 角      (1)宮 下 110

(1)市 毛 100  (H)中 島 110

(1)松 原 210  (R)齊 藤 

            17 本 木 431

 

投手成績

藤岡中央 回   安球三責 桐生第一 回  安球三責

 原 田 1.2 7002  本 木 4  4113

 市 毛 1.1 4012  宮 下 3  4231

 松 原 3.1 6302

個人的2019年夏の高校野球群馬県大会展望

前橋育英―市立太田ブロック】

  • 夏4連覇を狙う前橋育英は投打に充実。エースの梶塚を軸に今年の春は阿部、川島と経験を積んだ。打はセンス溢れる丸山と強打のセカンド剣持を中心に得点を重ねる。秋ベスト4の渋川青翠はインステップから力強いストレートが魅力のサウスポー宮下が大黒柱。初戦は春に負けた高経附だけに雪辱を誓う。市立太田は去年のようなタレント揃いではないが、粘り強く春ベスト8。安定感のあるサウスポー沼田がこの夏も接戦を勝ち抜く。その初戦の相手は吾妻中央。130後半の勢いのあるストレートが持ち味のサウスポー土屋がおり侮れない相手だ。東農大二は斎藤、狩野ら強力打線が持ち味。春も梶塚から8得点と打ち込んだ。

桐生第一―伊勢崎清明ブロック】

  • 桐生第一は若駒杯を制した代が最終学年に。杉山、本木の両本格派右腕が軸。打線はトップバッターの工藤が鍵を握る。安中総合はU-15代表右腕、2年生清水がエースとなり台風の目となるか。前橋工はエース黒澤を軸に夏の強さを見せつけたい。伊勢崎清明は大型右腕荒木の安定感が増せば、初の頂点も見えてくる。桐生第一の前監督、福田監督が就任した利根商は春に健大高崎に敗れはたしたものの善戦。その初戦の相手は好投手佐藤がいる嬬恋と好カード。

健大高崎―館林商工ブロック】

  • 健大高崎は柳澤、田口、伊藤と打の軸は安定している。笹生、吉井、藤原ら様々なタイプの投手陣で如何なる場面でも抑えていきたい。その健大高崎の相手は商大附前橋の勝者。商大附は緩急を使った投球が持ち味の堀野、前橋は経験値が豊富なエース大澤とどちらが来ても手強い相手だ。館林商工は織田、村田の2枚看板で春ベスト8まで勝ち上がった。関学大は前チームからの主力貝原、河田を中心に昨年届かなかった頂点を。春は樹徳を最後まで苦しめた伊勢崎工の右サイド笠原が旋風を巻き起こすか。

【樹徳―前橋商ブロック】

  • 樹徳は井達監督が復帰し、いきなり春ベスト4。攻撃力ある打線を武器に勝ち上がる。初戦の相手は春苦戦した西邑楽と再戦。毎年好投手を輩出するチームとどう立ち向かうか。前橋商は140を超える県内No.1サウスポー井上が軸。春は圧倒的な投球を見せ、評価も急上昇中。夏でもさらなる成長した姿を見せたい。高崎は1年夏からマウンドに上がるエース北爪が最後の夏を迎える。秋ベスト8の高崎商館林もこのブロック。春は早々に敗退してしまったが、雪辱に燃える。

 

 

昨夏 【優勝】前橋育英【準優勝】健大高崎

   【ベスト4】高崎商 関学大附【ベスト8】 伊勢崎清明 前橋工 藤岡中央 前橋商

昨秋 【優勝】前橋育英【準優勝】桐生第一

   【ベスト4】健大高崎 渋川青翠【ベスト8】館林 伊勢崎清明 樹徳 高崎商

今春 【優勝】前橋育英【準優勝】健大高崎

   【ベスト4】桐生第一 樹徳【ベスト8】伊勢崎清明 館林商工 市立太田 前橋商

BCリーグ前期が終わったので気になった選手の成績を書く

【投手】

・鈴木 駿輔(福島レッドホープ)

10試合 3勝2敗 28.2回 20奪三振 防御率5.40

1.000(3-3) 0本 3打点 0盗塁 0三振 OPS2.000

聖光学院高では夏の甲子園ベスト8に貢献し、青山学院大でも出番を増やしつつあったが、福島に入団した。初登板は5回9失点と乱調だったが、徐々にBCの水に慣れてきたか実力を発揮しつつある。打の方も3打数3安打と今後の起用方も気になってくる。GO/AOが0.46って凄いっすね。

 

・小沼 健太(茨城アストロプラネッツ)

10試合 2勝7敗 61回 45奪三振 防御率4.43

新球団の茨城を引っ張る大型右腕。1つでもチームに勝利をもたらすため、後期は快投を続けたい。

 

・辻 空(埼玉武蔵ヒートベアーズ)

10試合 1勝0敗1S 9.2回 16奪三振 防御率3.72

広島を戦力外になり今季加入した快速右腕。150を超えるストレートで奪三振を重ねる。1ヶ月間登板が無かったり心配していたけど、ここ最近は登板も多くなり、後期の開幕を先発で任される。正直BCにいるべきではない選手と思うのでNPBはどこか獲って。

 

・青柳 正輝(群馬ダイヤモンドペガサス)

11試合 9勝0敗 78.2回 50奪三振 防御率1.60

高校時代は群馬を沸かせた軟投派左腕。先発の柱になるとのらりくらりとらしさを発揮し、前期優勝の大きな立役者に。

 

・長谷川 凌汰(新潟アルビレックスBC)

10試合 3勝1敗 47回 41奪三振 防御率1.91

新潟三本柱(自分が勝手に呼んでる)の一人。長身から投げ下ろすストレートは威力十分。今年は安定した成績を残し、47回で9四球と制球力も安定。

 

・海老塚 耕作(新潟アルビレックスBC)

17試合 1勝0敗5S 18回 16奪三振 防御率0.50

高校時代は福田俊(日本ハム)と共にチームを支え、大学時代はリリーフとしてチームを牽引し、最後の秋は神宮大会へ導いた力投派右腕。ここまでは18回で8安打4四球、防御率0.50と圧巻のピッチング。

 

・有馬 昌宏(富山GRNサンダーバーズ)

17試合 0勝1敗1S 17.2回 26奪三振 防御率1.53

 独特なテイクバックから打者を牛耳るサウスポー。奪三振率は13.25と驚異的な数字。

 

・原田 宥希(福井ミラクルエレファンツ)

22試合 2勝0敗 26.1回 27奪三振 防御率4.44

四国ILを代表する選手がBCに入団。序盤は打ち込まれるシーンも目立ったが徐々に対応している。140後半のストレートは威力があり、前期最下位に沈んだチームを浮上させたい。

 

・金城 登耶(オセアン滋賀ユナイテッドBC)

8試合 1勝0敗 13.1回 8奪三振 防御率8.10

近江高校では背番号1を背負った高卒ルーキーサウスポー。緩急を使った投球が持ち味であり、6/20の富山戦では5回1失点で初勝利。後期飛躍できるか期待したい。

 

【捕手】

・速水 隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)

.333(105-35) 8本 30打点 0盗塁 24三振 OPS1.061

パワフルな打撃が持ち味な大型捕手。序盤はバッティングに苦しんだが徐々に本来の実力を取り戻した。攻守でチームを牽引する。

 

・喜多 亮太(石川ミリオンスターズ)

.238(122-29) 3本 18打点 1盗塁 27三振 OPS.700

高校、社会人と強豪チームでマスクを被り、全国でも経験豊富な選手がBCに加入。盗塁阻止率は.438と実力を発揮。

 

・茨木 智也(オセアン滋賀ユナイテッドBC)

.344(96-33) 0本 8打点 5盗塁 9三振 OPS.827

西濃運輸とのオープン戦で打撃が目立っていた選手。最近は外野での出場が多く打撃でも成績を残しつつある。レギュラーに定着できるか。

 

内野手

・青木 颯(群馬ダイヤモンドペガサス)

.331(133-44) 1本 24打点 6盗塁 9三振 OPS.918

群馬の安打製造機。昨季も打率.352をマークしており、前期終盤にはスイッチにも挑戦中。様々なことに取り組みさらなるレベルアップを。

 

・ラファエル ポロ(群馬ダイヤモンドペガサス)

.401(152-61) 16本 44打点 10盗塁 12三振 OPS1.252

前期では開幕から大爆発し、現在三冠王カラバイヨの穴を完全に埋めた。6/8にはサイクルヒットを記録した。内外野守れるユーティリティーさも持ち合わせ、チームの柱を担う。

 

・佐野 悠太(信濃グランセローズ)

.336(119-40) 0本 18打点 0盗塁 13三振 OPS.824

ルーキーながら5番に定着し、打率も.336を記録。前期優勝に大きく貢献した。兄はDeNAに所属する佐野恵太。

 

・神谷 塁(石川ミリオンスターズ)

.354(147-52) 0本 11打点 23盗塁 16三振 OPS.815

昨季リーグトップの35盗塁を記録した快足は今年も盗塁王をひた走る。課題の打撃でも打率3割を大きく超えている。

 

【外野手】

・加藤 壮太(埼玉武蔵ヒートベアーズ)

.328(128-42) 4本 16打点 15盗塁 24三振 OPS.932

走攻守三拍子揃った大型外野手。序盤は極度の打撃不振だったが、中盤から爆発し、打率3割を超えた。リードオフマンとしてチームを引っ張る。

 

・工藤 陽平(オセアン滋賀ユナイテッド)

.260(77-20) 0本 5打点 3盗塁 10三振 OPS.663

高校時代は全国制覇に貢献し、大学でも主力として活躍。実績を考えると前期の成績はやや寂しい。後期での活躍を期待した。