きゅーいちのあれ(仮)

だいたい野球のこと

ドラフト候補たち、目立った選手たちの秋季関東大会成績

【投手】

・金久保 優斗(東海大市原望洋) 2年 右/左

140km/hを超える速球と切れ味抜群のスライダーを武器に全試合完投。スライダーはほぼストライクゾーンには来ないため四死球率は多い。4番としては勝負強さが光った。

投 36回33安打22四死球28奪三振12失点

打 .267(15-4)0本5打点

大関 秀太郎(作新学院) 2年 左/左

130km/h中盤の速球を軸に低めにつくコントロールとスライダー、チェンジアップのコンビネーションは抜群。全試合1失点完投に抑え、優勝に貢献。

 27回16安打10四死球13奪三振3失点

・丸山 和郁(前橋育英) 2年 左/左

140km/hを超える速球と沈むボールが武器のサウスポー。3試合で15回を無失点。打者としても一発長打を秘める核弾頭。

投 15回5安打14奪三振6四死球0失点

打 .385(13-5)0本0打点

吉松 塁(山梨学院) 2年 左/左

フォームは木更津総合、早川にそっくり。130中盤のストレートとスライダー、チェンジアップが武器。

13回9安打10四死球11奪三振3失点

佐野 涼弥(浦和学院) 1年 左/左

鋭い腕の振りから130後半のストレートとスライダーを武器に奪三振を量産する1年生エース。

5回10安打4四死球9奪三振7失点

大谷 拓海(中央学院) 1年 右/左

市川戦では9回2アウトまで無安打ピッチング。伸びしろ抜群の長身右腕。

14回6安打5四死球4奪三振5失点

 

【捕手】

五十嵐 寛人(山梨学院) 2年 右/右

プロ野球選手を父に持つ。鋭いスイングから速い打球を放ち、霞ヶ浦戦では勝ち越し本塁打を放った。

.500(8-4)1本1打点

福永 奨(横浜) 2年 右/右

打撃は不発も唸りを上げる送球は高校随一。

.111(9-1)0本0打点

戸部 魁人(前橋育英) 2年 右/右

前橋育英の複数の投手陣をまとめる司令塔。中軸としても逆境で結果を残した。

.417(12-5)1本4打点

 

内野手】 

齊藤 大輝(横浜) 1年 右/右

入学後からスタメンをはる二塁手健大高崎戦では本塁打を放った。

.500(8-4)1本2打点 

市村 拓巳(横浜) 2年 右/右

6番バッターだが4、5番を凌ぐ打力がある一塁手

.667(6-4)1本1打点

中島 淳(作新学院) 2年 右/右

チャンスに強い三塁手。3番として4打点を記録した。

.400(10-4)0本4打点

安里 樹羅(健大高崎) 2年 右/左

走攻守三拍子揃った沖縄出身の二塁手。チームトップの7打点をマーク。

.364(11-4)1本7打点

 

【外野手】

増田 珠(横浜) 2年 右/右

ハイレベルな打撃センスを持つセンター。投手としても登板する。

打 .429(7-3)0本2打点

投 0.1回0安打0四死球0奪三振0失点

蛭間 拓也(浦和学院) 1年 右/左

入学後から主軸を務める右翼手。左ピッチャーを苦にしない打撃が持ち味。

.500(4-2)1本1打点

鈴木 萌斗(作新学院) 2年 右/左

数少ない今夏優勝メンバーの1人。俊足を活かした打撃と守備が特徴。

.200(10-2)0本3打点

正木 智也(慶應義塾) 2年 右/右

前チームから4番として引っ張る主砲。花咲徳栄戦では特大ホームラン。

.286(7-2)1本3打点

 

 

  

 

 

 

健大高崎、関東大会の戦歴

【勝ち上がり】

1回戦 明秀日立 8―1(7回コールド)

準々決勝 横浜 5―2

準決勝 作新学院 1―5

 

前橋育英と同じく、ベスト4入りを果たし、来年の春の甲子園出場を確実にした。

継投策がピタリとはまり、明秀日立、横浜に流れを渡さず、試合巧者ぶりが際立った。

 

【投手】チーム防御率2.88

3試合全てに登板したエースの伊藤は初戦の明秀日立では満塁の場面でリリーフ登板。ピンチを凌ぎ、その後の逆転に繋げた。横浜には8回途中2失点、作新学院には6回2失点と強豪校にも引けをとらないピッチングを見せた。同じく3試合全てに登板した向井は横浜戦ではピンチを作った伊藤の後を承け登板、しっかりと凌ぎ、勝利に貢献した。

 

伊藤 16回13安打8三振7四死球4失点 防御率2.25

向井 4.2回4安打5三振1四死球1失点 防御率1.93

小野 1.2回0安打2三振2四死球2失点 防御率10.80

竹本 2.2回2安打1三振6四死球1失点 防御率3.38

 

【野手】チーム打率.278

湯浅小野寺安里山下は県大会での好調を維持し、関東大会でも活躍。湯浅小野寺打率4割を超え、2人で5盗塁を記録。安里は明秀日立戦では2ランホームランを含む4打点、横浜戦では勝ち越しタイムリを放つなど、勝負強さが光った。ただ県大会でも感じたが、やはり5番以降が弱い。関東大会から5番に抜擢された髙山は打率.375を記録したが、長打を打てるバッターではない。一冬越えどんな打線になるか楽しみである。

 

(遊) 湯浅 .455(11-5)0本 0打点 出.500 長.455

(左) 小野寺 .417(12-5)0本 2打点 出.462 長.500

(二) 安里 .364(11-4)1本 7打点 出.333 長.818

(一) 山下 .300(10-3)0本 2打点 出.364 長.300

(右) 髙山 .375(8-3)0本 2打点 出.444 長.375

(中) 今井 .111(9-1)0本 0打点 出.111 長.111

(三) 渡口 .100(10-1)0本 1打点 出.182 長.100

(投右) 伊藤 .100(10-1)0本 0打点 出.182 長.100

(捕) 大柿 .250(8-2)0本 0打点 出.333 長.250

 

前橋育英、関東大会の戦歴

【勝ち上がり】

1回戦 白鴎大足利 6―5

準々決勝 慶應義塾 4―3(9回サヨナラ)

準決勝 東海大市原望洋 3―5

 

ベスト4に勝ち進み来年春の甲子園出場を確実にした。

白鴎大足利慶應義塾では最大3点差のビハインドを跳ね返し、勝利するなど粘り強さが光った。

 

【投手】チーム防御率3.67

3試合全試合で先発したのはエースの吉澤。しかし白鴎大足利戦は5回5失点、慶應義塾戦は4回3失点、東海大市原望洋戦は3回5失点と、散々打ち込まれた。今年の夏の甲子園で悔しい思いをしているだけにこのままでは終わってほしくない。吉澤の後を承け、全試合投げたのがセンターを守る丸山。この丸山が白鴎大足利慶應義塾を完璧に抑え、勝利を呼び込んだ1番の立役者と言ってもいい。負けはしたが、東海大市原望洋戦も6イニングを投げ、僅か1安打のみ。140km/hを超える左腕が甲子園でも躍動しそうだ。

 

吉澤 12回22安打10三振11四死球13失点 防御率7.50

丸山 15回5安打14三振6四死球0失点 防御率0.00

 

【野手】チーム打率.300

丸山飯塚は県大会での好調を維持し、関東大会でも活躍。3番の戸部白鴎大足利戦で2ランホームラン慶應義塾戦で2点タイムリーヒットと中軸の役割を果たしている。4番の飯島が不発に終わったのは気がかりだ。チームでの失策も3試合で6と多い。四球をあまり選ばないのはチームの指示なのか、東海大市原望洋の金久保投手は決勝まで毎試合5四死球以上出していたが、前橋育英戦では2四死球である。これは前橋育英の選手たちが早打ちだったのを現しているだろう。ショートを守る堀口は1回戦スタメンではなかった。打順も2番から7番に下がり、恐らく怪我だろうから万全の状態なら、さらに打線の厚みは増す。

 

(中投) 丸山 .385(13-5)0本 0打点 出.385 長.692

(左右) 飯塚 .364(11-4)0本 1打点 出.417 長.364

(捕) 戸部 .417(12-5)1本 4打点 出.417 長.833

(三) 飯島 .167(12-2)0本 0打点 出.167 長.167

(右中) 皆川 .364(11-4)0本 3打点 出.333 長.364

(投左) 吉澤 .400(5-2)0本 1打点 出.500 長.400

(遊) 堀口 .300(10-3)0本 1打点 出.364 長.400

(一) 小池 .125(8-1)0本 0打点 出.125 長.250

(二) 黒澤 .333(9-3)0本 2打点 出.455 長.556

川端 .333(3-1)0本 0打点 出.500 長.333

原田 .000(3-0)0本 0打点 出.000 長.000

 

秋季関東大会準決勝 作新学院(栃木1位)―健大高崎(群馬2位) 試合巧者同士の対決

夏春連覇を目指す作新学院と1年ぶりの甲子園を目指す健大高崎の対戦。

試合巧者同士の対戦だが軍配はどちらに。

 

<<試合経過>>

健大高崎の先発はエースの伊藤。その伊藤だが、2回3連打で満塁のピンチを背負うと、9番の加藤ライトへのタイムリを打たれ、作新学院先制した。

作新学院の先発はサウスポーの大関健大高崎打線を全く寄せ付けず、4回まで無安打ピッチングの快投。

作新学院は5回1番鈴木、2番添田がチャンスを作ると、3番中島犠牲フライ2点目

その裏の健大高崎は1番湯浅がチーム初のヒットとなる内野安打で出塁するが、後続が打ち取られ、得点が奪えない。

8回は作新学院は相手の暴投健大高崎安里犠牲フライで両校1点ずつ加え、9回は作新学院鈴木イムリー2ベースでダメ押しの2点をさらに加えた。最後は関が締めて、試合の主導権をガッチリ離さなかった、作新学院決勝進出を果たした。

 

<<寸評>>

最初から最後まで作新学院ペースで試合が進みました。点差以上の差を感じましたね。

大関9回2安打1失点と完璧なピッチング。低めにストレートとチェンジアップを集め、健大打線に的を絞らせませんでした。

健大高崎は2安打では何もできませんね。伊藤と向井がまずまずだったのは収穫でしょうか。恐らく健大高崎も選抜当確なので冬は課題をしっかり潰してほしいですね。

 

秋季関東大会1回戦 清原球場

作新学院 010 010 012|5 大関(9)

健大高崎 000 000 010|1 伊藤(6)、向井(2)、小野(2/3)、竹本(1/3)

秋季関東大会準決勝 東海大市原望洋(千葉1位)―前橋育英(群馬1位) 投打に活躍、両チームの大黒柱が躍動

東海大市原望洋はエース金久保を擁し、2試合連続で盤石の試合を展開。

前橋育英は2試合連続で逆転で勝ち上がってきた。

対照的に勝ち上がってきた2校。決勝に進むのはどちらか

 

<<試合経過>>

前橋育英の先発は吉澤。いきなり初回に満塁のピンチを背負うも、6番瀬川を三振に取りピンチを切り抜ける。

東海大市原望洋の先発は金久保。こちらも初回、先頭の丸山ライトへ3ベースを打たれると、2番の飯塚セカンドゴロの間前橋育英先制した。

東海大市原望洋の反撃は3回。0アウト1、2塁で4番の金久保センターへの3ベースで一気に逆転。その後も攻撃を緩めることなく、8番の塚越、9番の鯨井連続タイムリ一挙5点をもぎ取った。

4回から前橋育英は2試合連続で好リリーフをみせ逆転に繋げた丸山がマウンドへ。3番荒金、4番金久保を三振に取り、流れを変える。

すると前橋育英は5回に9番黒澤イムリ、6回には5番皆川犠牲フライで2点差まで詰め寄る。

前橋育英丸山は、ヒット1本に抑えるピッチング、望洋の金久保はランナーを出すものの要所を抑えるピッチングを展開。

最後は金久保が9回を三者凡退に抑え、東海大市原望洋が千葉県勢としては3年連続となる決勝進出を果たした。

 

<<寸評>>

東海大市原望洋の金久保が投打の活躍で決勝進出を果たしました。やはり彼のスライダーのキレは抜群9回7個の三振、要所でしっかり抑えてきました。

前橋育英は3回の5点が重すぎました。その打たれた吉澤は今大会では全くいいところが見えず…。選抜は確定的ですのでしっかり調整してもらいたいです。一方丸山は評価をかなりあげたでしょう。打っては金久保から2安打、投げては6回1安打6奪三振0失点。彼の活躍がなかったらここまで進めていなかったでしょう。選抜で期待したいです。

 

秋季関東大会1回戦 清原球場

東海望洋 005 000 000|5 金久保(9)

前橋育英 100 011 000|3 吉澤(3)、丸山(6)

 

健大高崎、前橋育英、関東大会ベスト4進出

関東大会準々決勝で健大高崎が横浜に、前橋育英慶應義塾に勝利し、これで選抜のボーダーラインとなるベスト4へ進出し、選抜出場はほぼ確実となりました。2校選出となれば、健大高崎、高崎が出場した2012年以来。前橋育英は2011年以来の2度目健大高崎は2015年以来の3度目となります。

 

健大高崎はこのブログでも言ってるように今年のチームは機動力を使わなくとも勝てるチームです。横浜戦では盗塁0。ただ盗塁だけが、機動力ではなく常に先の塁の意識を持ち、相手にプレッシャーをかけるのは毎年練習していること。このチームにもその意識はあるでしょう。

正直勝てるとは思ってなかったですが、エースの伊藤がソロホームラン2本に抑え、伊藤の作ったピンチを火消しした向井も見事だった。

打線も湯浅安里山下と主軸が仕事をした。

前橋育英吉澤が不安定なのは気になるが、2試合連続で好リリーフした丸山が逆転勝ちの流れを持って来た。

2試合連続で3点差ビハインドをひっくり返した打線の粘り強さも見事。ただ前橋育英はもっとやれるはずだと思います。

 

2校とも全国制覇を狙えるチーム。一冬越え、まだ選抜優勝はしたことない群馬に優勝旗をもたらしてほしいです。

まだ関東大会は続きます。あわよくば優勝し、神宮大会に出場してほしいと思っています。

秋季関東大会1回戦 明秀日立(茨城1位)―健大高崎(群馬2位) 夏はあと一歩同士。甲子園にかける思いは強い

明秀日立、健大高崎共に今年の夏は県大会決勝で敗れた。

健大高崎はこの1年間は甲子園から遠ざかり、明秀日立は毎年あと一歩のところで甲子園を逃している。

どちらも甲子園にかける思いは強く大事な一戦だ。

 

<<試合経過>>

健大高崎の先発は背番号10のサウスポー竹本。初回は死球で1人ランナー出すも、0に抑えた。

明秀日立の先発はサイドスロー。先頭の湯浅にヒットと盗塁を決められ、1アウト3塁のピンチを作るも、3番安里、4番山下を抑え、こちらも0スタートとなった。

明秀日立の2回の攻撃。2アウトから7番泉が四球で出塁すると、8番の細川はセンターへの2ベース。1塁ランナーの泉はホームを狙うが、センターの今井、ショートの湯浅、キャッチャーの大柿の完璧な中継プレーでホームタッチアウトとなる。

続く3回には竹本の制球が定まらず、3つの四死球で満塁とすると4番芳賀にも頭部へ死球を当て、押し出しとなり、明秀日立が1点を先制した。竹本から背番号1伊藤へスイッチ、1アウト満塁から後続を切り、流れを変える。

その裏、健大高崎の攻撃、1アウト2、3塁のチャンスを作ると2番の小野寺が、ライトへのタイムリですぐさま逆転。続く安里は打った瞬間ライトへ消える2ランホームランを放ち、さらに突き放す。その後も2アウト2,3塁から7番渡口ショート内野安打でもう1点加え、この回は打者10人の猛攻で5点を取った。

続く4回にも1アウト2、3塁から安里がこの日4打点目となる2点タイムリを放ち、1アウト1,3塁から5番高山が見事なスクイズ8点目を取る。

健大高崎はその後、6回は向井、7回は小野が0に抑え、7回コールド勝ちを収めた。

 

<<寸評>>

エースを投入した後、流れを引き寄せた健大高崎が見事な勝利でした。県大会でも好調だった湯浅小野寺安里が今日も活躍し、好調を維持。5番に抜擢された高山も2安打放つなど、打線は問題なかったですね。県大会では背番号10だった小野が背番号2で最終回マウンドに上がりました。初球いきなり142km/h出すと球場がざわついていました笑。結局今日の最速は143km/hでした。

一方の明秀日立、右サイドのは初回、2回と低めに集めていた印象でしたが、3回はばたついて焦りが見えました。そこを健大高崎は逃しませんでした。粂の後を承けた細川は先日ドラフト会議で横浜DeNAにドラフト5位指名された細川成也の弟です。兄と同じく投手と野手の兼業をし、まだまだ粗削りですが、1年生なのでこれからが楽しみな選手です。

もう1人、1番でショートを守る増田が気になりました。打席でも存在感があり、自分の間で待てるので、2年生なのかなっと思いましたが、なんと1年生。ここまで完成度の高い1年生はなかなかいないのではないでしょうか。もっとも目を引いたのは守備で、守備範囲が広く、ハンドリングも軽やか。今年見たチームの中で1番上手いと思ったショートでした。

上で紹介した増田や細川の他にも4番の芳賀は1年生で主軸が若い。それでいて秋は県を制覇するのだから、この夏茨城を制覇する可能性は十分高い。悲願の甲子園へ、また一冬越えて期待したいです。

 

秋季関東大会1回戦 栃木県民球場

明秀日立 001 000 0|1 粂(31/3)、細川(22/3)

健大高崎 005 300 X|8 竹本(21/3)、伊藤(22/3)、向井(1)、小野(1)

 

 明秀日立  打安点   健大高崎   打安点

6  増 田 410  6   湯 浅 320

7  高 橋 300  7   小野寺 422

2  渡 辺 000  4   安 里 424

3  芳 賀 201  3   山 下 210

8  若 松 300  9   高 山 220

9   原  310  (1) 向 井

45  泉  200  (1) 小 野

51 細 川 310  8   今 井 200

1   粂  100  5   渡 口 211

(4)菊 池 100  1   竹 本 

            (19)伊 藤 310

            2   大 柿 210

 

投手成績

明秀日立 回   安四三責  健大高崎 回   安四三責

  粂  3.1 10107   竹 本 2.1 1611

 細 川 2.2 2111   伊 藤 2.2 1120

                向 井 1   1010

                小 野 1   0010