きゅーいちのあれ(仮)

だいたい野球のこと

群馬2位、健大高崎の秋の戦歴

【勝ち上がり】

2回戦 桐生工 10―0(6回コールド)

3回戦 富岡 11―1(6回コールド)

準々決勝 樹徳 5―0

準決勝 高経大附 9―0(7回コールド)

決勝 前橋育英 3―4

 

 

前チームからの主力が多く残る中、前評判通り、圧倒的な勝ち上がりを見せ、準々決勝の樹徳戦では昨年のリベンジを果たす勝利を果たしたが、3季連続の決勝カードとなった前橋育英戦では9回に追い上げを見せるも惜敗。これで前橋育英には4連敗となった。

 

【投手】チーム防御率1.03

前チームから活躍する伊藤が大黒柱。サイドハンドから投げるストレートとスライダーは右打者は苦労するだろう。この秋は全5試合に登板し、22回を投げ、防御率0.82。だが、制球に不安があり、前橋育英戦では4回で4つの四死球を出してしまった。これから上位のチームと対戦するにあたって、やや不安材料ではある。伊藤が1人で投げ切ったのは樹徳戦だけであり、後は継投である。大事な試合は伊藤に託すということだろう。

 

伊藤 22回14安打18三振8四死球2自責 防御率0.82

小野 2回0安打3三振0四死球0自責 防御率0.00

向井 5回2安打5三振1四死球0自責 防御率0.00

竹本 4回4安打3三振0四死球2自責 防御率4.50

桝澤 2回1安打0三振1四死球0自責 防御率0.00

 

【野手】チーム打率.324

健大高崎と言えば機動力野球だが、秋の大会は20個の盗塁を決めた。しかし、前橋育英戦では盗塁0に終わった。それでも打線は強力であり、機動力を使わずとも今年は勝てるチームである。1番の湯浅はチームトップの打率.462出塁率.650盗塁6つを決め、トップバッターとして十分すぎる働きをした。2番の小野寺も打率.385出塁率.579盗塁6つを決め、主軸へ繋ぐ働きをしている。3番の安里は怪我で離脱していたが、樹徳戦で復帰。3試合で12打数5安打4打点、長打も3本記録しているなど、影響はない。4番の山下はチームトップの5打点を記録。四死球も6つ選ぶなど選球眼も兼ね備えている打者だ。

5番から流動的になり、前橋育英と比べるとやや弱い印象を受ける。下位が繋げばどこからでも点が取れる打線となるだけに奮起してもらいたい。

 

(遊) 湯浅 .462(13-6)0本 1打点 6盗 出.650

(左) 小野寺 .385(13-5)0本 1打点 6盗 出.579

(二) 安里 .417(12-5)0本 4打点 0盗 出.417

(一) 山下 .308(13-4)0本 5打点 1盗 出.526

(右) 安藤 .273(11-3)0本 2打点 0盗 出.385

(三) 渡口 .357(14-5)0本 3打点 1盗 出.444

(中) 今井 .286(14-4)0本 2打点 1盗 出.333

(捕) 大柿 .333(15-5)0本 2打点 0盗 出.375

(投) 伊藤 .154(13-2)0本 3打点 0盗 出.154

津布久 .143(7-1)0本 0打点 1盗 出.333

大越 .600(5-3)0本 4打点 2盗 出.667

 

 

 

群馬1位、前橋育英の秋の戦歴

【勝ち上がり】

1回戦 桐生市 5―0

2回戦 市太田 9―0(7回コールド)

3回戦 前橋商 6―1

準々決勝 高商大附 11―1(5回コールド)

準決勝 高崎 10―0(5回コールド)

決勝 健大高崎 4―3

 

今夏ベスト8の桐生市商、強豪校の前橋商に完勝し準々決勝、準決勝では圧勝、3季連続の決勝カードとなった健大高崎戦は接戦を制し、3季連続の優勝となった。

 

【投手】

前チームから活躍する本格派右腕の吉澤皆川の2枚看板に加え、140km/hを超える速球を誇るサウスポーの丸山、190cm超右腕根岸と様々な投手がいる。しかしどの投手も制球が難点。また、1人が1試合を全部投げ抜くという試合が無かったので、大事な試合で接戦となった場合どうするのかが、気になる。吉澤は夏の甲子園で苦い経験をしているので、選抜に出場して夏のリベンジを果たしてほしい。

 

【打線】

3番戸部、4番飯島の主軸は強力だが、1番注意しなければならないのは、1番の丸山インコースの難しいボールもセンターへ打ち返し、アウトコースのボールは簡単にレフトへ打ち返す。一発長打も秘めており、相手にとって脅威である。下位にも吉澤健大高崎戦でホームランを放った飯塚が控えており、引けをとらない。

 

 

投手、野手ともにいい選手がそろっており、関東大会の戦いが楽しみである。勝ち抜いて、選抜出場を果たしてほしい。

【メモ用】東北楽天年度別野手一覧

捕手内野手外野手

 

89 阿部 鈴木大 岡島 島内

90 浅村

92 田中貴 フランコ

93 茂木

94 田中和

95 小深田 山﨑 和田

96 太田 伊藤裕 渡邊佳 辰己 小郷 正隨

97 堀内 村林

98 石原 平良

99 安田

00 辰見 (永田)

01 黒川 武藤 中島 (水上) (江川)

02 入江 (澤野)

03 吉野 前田 (柳澤) (大河原)

05 ジュミル 青野

 

支配下32人 育成6人

【メモ用】東北楽天年度別投手一覧

右投手左投手

 

84

88 田中将

90 則本 辛島

92 酒居 宋

94 弓削 瀧中

96 安樂 藤井 鈴木翔 吉川 (西口)

97 小孫 津留﨑

98 早川 高田考 内間 藤平 宮森

99 松井友 西垣

00 荘司 渡辺翔 伊藤 (王) (清宮) (竹下)

01 林 古謝 松田 (小峰) 

02

03

04 (古賀)

05 坂井 日當 大内

 

支配下32人 育成6人

秋季群馬県大会準決勝 前橋育英―高崎

健大高崎とともに投打ともに安定している前橋育英と苦しみながら勝ち抜いてきた高崎

関東大会に進むのはどちらか

 

<<試合経過>>

前橋育英の先発は背番号1の吉澤。初回はストレートを中心に三者凡退スタート。

高崎の先発は背番号10の金澤。先頭の丸山に死球を与えるが、盗塁を試みた丸山をキャッチャーの緒方が刺す。しかし、2番堀口、3番戸部に連続四球。4番飯島の場面で暴投でランナーが進塁した後、三振に打ち取るが、5番小池レフトへのタイムリー2ベース2点を先制。続く6番の皆川イムリ打ち、初回3点を先制した。

2回も前橋育英の猛攻は止まらない。先頭の8番飯塚が2ベースで出塁。9番黒澤が三塁へ絶妙なバント。これをピッチャーがファンブルし、飯塚が一気にホームを陥れる好走塁で4点目。その後、1アウト満塁となり、4番飯島センターへ2点タイムリ。5番小池は強い当たりのゴロをショートが取れず1点追加。6番皆川レフトへの犠牲フライ8点目。最後は吉澤ライトへのタイムリでこの回6点を入れ、9―0となった。

高崎は3回から背番号1の矢嶋がマウンドに。3回は三者凡退に抑えたが、4回は2アウト2塁から皆川のタイムリーで1点を失った。

前橋育英は4回から木島、そして5回は根岸がしっかり抑え、10―05回コールドゲームが成立。前橋育英関東大会出場を決めた。

 

<<寸評>>

前橋育英の吉澤は調子悪いと聞いていましたが、全然そんなことはなかったですね。

3回1安打1四球4奪三振0失点と完璧なピッチングでした。ボールにも勢いがあり、関東大会でも十分通用すると思います。

高崎は2番手で上がった、矢嶋がよかったです。2本のヒットを打たれましたが、いずれもポテンヒットでしたし、前橋育英打線を抑えていました。それと先発の金澤とキャッチャーの緒方は1年生と聞いたのでここも楽しみですね

 

健大高崎前橋育英関東大会出場を決めました。

そして決勝は春夏秋と3季連続の決勝のカードとなり、春夏は前橋育英に軍配。関東大会を見据えた戦いをするのか、勝ちにこだわるのか注目の一戦です。

 

秋季群馬県大会準決勝 桐生球場

高崎   000 00|0  金澤(2)、矢嶋(2)

前橋育英 360 1X|10 吉澤(3)、木島(1)、根岸(1)

秋季群馬県大会準決勝 健大高崎―高経大附

ここまで投打ともに圧倒的な力を見せている健大高崎と前の試合は1―0の勝利を収めた高経大附。

関東大会の切符を掴むのはどちらか

 

<<試合経過>>

健大高崎の先発は伊藤。初回はサイドからのストレートと切れ味鋭いスライダーで三者凡退スタート。

高経大附の先発は常磐戦完封した高澤。いきなり1番の湯浅に四球を与え、キャッチャーの高橋幸が逸らすが、湯浅が間に挟まれラッキーな形で1アウトを奪う。しかし、2番小野寺、3番安里に連続安打を浴び、4番山下には四球、5番渡口はセンターへ前に落ち、1塁ランナーの山下はアウトになるが、小野寺が還り先制した。6番今井はサードゴロだったが、今井の足を気にしたかサードの高橋周が悪送球。2者が生還し、3点目。7番の津布久に死球を与えると、8番伊藤、9番大柿、打者一巡し、1番湯浅3連続タイムリでさらに4点を奪い、この回だけで7点を先制した。

2回から高経大附は4番でセンターの植原がマウンドに上がる。力のあるストレートと落差のあるスライダーで2、3回は三者凡退に抑える

4回は植原は満塁のピンチを背負い、6番今井の場面でワイルドピッチで健大高崎8点目。6回は高橋知がマウンドに上がり、1アウト3塁から安里ファーストゴロの間に1点が入り、9点目

健大高崎は3回から継投に入り、竹本桝澤小野向井がそれぞれ抑え、1安打完封。健大高崎7回コールド関東大会出場を決めた。

 

<<寸評>>

この試合でも投打に圧倒し、健大高崎が関東大会出場を決めました。

高経大附はミスが目立ちましたね。サードのエラーで2点を奪われ、その後も4点を加えられたことを考えるとこれが一番痛かった。高澤も健大打線が高めに浮いた球を見逃さず打たれてしまった。

そんな中で2番手でリリーフした植原が素晴らしかった。力のあるストレートと落差のあるドローンとしたカーブ(?)で3回を1失点。3番手のサウスポー高橋知も先頭バッターをエラーで出塁許したが、健大の上位打線を完璧に抑えていた。

そしてキャッチャーの高橋幸は正確な送球が目についた。4つ盗塁を許したが、2つは1.3塁での1塁ランナーの盗塁。1つは牽制で誘い出したが、2塁に進塁されたもの。もう1つも素早いスローインドンピシャな送球で間一髪セーフになったものであり、さらに2つの盗塁も刺している。

体格のいい選手もそろっており、来年期待が出来るチームである。楽しみなチームがまた出来ました。

健大高崎は打線は相手のミスに付け込み点を取った。7点取った後はやや淡泊になったのが気がかり。

投手陣は5人の継投。伊藤は右のサイドスロー、竹本、桝澤は左の健大高崎量産型左腕、小野、向井は速球型右腕と様々な違うタイプの投手が出てきた。この投手陣が決勝、関東でどう通用するのか楽しみです。

 

秋季群馬県大会準決勝 桐生球場

高経大附 000 000 0|0 高澤(1)、植原(4)、高橋知(1)

健大高崎 700 101 X|9 伊藤(2)、竹本(1)、桝澤(2)、小野(1)、向井(1)

秋季群馬県大会準々決勝 前橋育英―商大附

ここまで桐生市商、前橋商に完勝し、強さを見せる夏の王者、前橋育英

対するは好投手経田を擁する東農大二に逆転勝ちを果たした商大附

ベスト4最後の残る椅子に座るのはどちらか 

 

<<試合経過>>

前橋育英の先発は背番号9の皆川。1回、力のあるストレートを投げ込むが、制球が定まらず1アウトを取った後2者連続四球。4番堀越イムリを浴び、商大附が先制した。

その裏、商大附の先発阿部も制球が定まらず1番の丸山に四球。すかさず盗塁、2番堀口がバント、3番戸部ショートゴロの間にすぐさま同点

2回も皆川は安定しない。1アウト後、8番阿部はセンターの頭上を越える2ベース。9番高杉に四球を与え、1アウト1、2塁。しかし、1番濵名を三振、2番荻原をファーストゴロに打ち取る。

ピンチを凌いだその裏、6番小池、7番吉澤の連続ヒット、8番飯塚がバントを決め、2アウト後、1番丸山がセンターへイムリを放ち勝ち越し

その後は前橋育英の一方的な試合となった。3回、先頭3番戸部の3ベースから始まり、1アウト後、5番皆川イムリ、6番小池が四球、2アウト後、8番飯塚ライト前タイムリ4点目。9番黒澤が四球、1番丸山ライトへ2点タイムリ、2番堀口がセンターへ2点タイムリ、打者一巡し、3番戸部が1イニング2本目となる3ベースで9点目。最後に4番飯島センターへタイムリを打ち、10点目。この回打者12人の猛攻で8点を奪った。

皆川はその後、2イニングを四球1つ、三振3つを奪い結果1失点で抑えた。5回は丸山にスイッチ。2つの三振を奪った。

商大附阿部は4回は三者凡退に抑えたが、5回に先頭代打の市川がライト前、代走川端が盗塁、1アウト後、暴投で3塁に進み、2番堀口センターへタイムリを打ち11点目。5回10点差コールドゲームが成立し、前橋育英ベスト4に進んだ。

 

<<寸評>>

前橋育英が圧倒的な攻撃力を見せた試合でした。打線は県内ナンバーワンですね。

ただ投手陣が不安定ですね。エースの吉澤も調子悪いと聞きますし、皆川、丸山も制球がアバウト。

皆川は4回2安打4四球7奪三振1失点。

投げているボールは県内ナンバーワン投手だと思うんですけどね。尻上がりに調子を上げていたので立ち上がりをしっかりしてくれれば、全国でもトップレベルの投手になれるはずです。

 

これでベスト4が決まりました。

健大高崎―高経大附

前橋育英―高崎

関東の切符をかけた最後の戦いが始まります。

 

秋季群馬県大会準々決勝 桐生球場

商大附  100 00|1  阿部(41/3)

前橋育英 118 01|11 皆川(4)、丸山(1)